フォルクスワーゲンは、「上海モーターショー2025」のプレビューイベントにおいて、3つの新しいコンセプトカーを世界初公開した。3つの新しいコンセプトカーは、2024年に北京で発表されたコンセプトカーを進化させたものだ。
3台はそれぞれ、『ID. AURA』(一汽VW)、『ID. ERA』(上汽VW)、『ID. EVO』(フォルクスワーゲンJAC)と命名された。次世代のスマート電気自動車を提案する。
これらのコンセプトカーは、中国市場のニーズに特化したデザインと技術を備えており、すべての量産バージョンにはAIベースのシステムが搭載される。これにより、車両は特定の状況で完全に自動運転が可能となる。

ID. AURAは、フォルクスワーゲンが中国市場向けに特別に設計したゾーン・エレクトロニック・アーキテクチャーを採用したコンパクト・メイン・プラットフォーム(CMP)をベースとする初のコンセプトカーだ。このプラットフォームで採用された高度自動運転システムは、AIベースの高い演算能力により、スマートかつ自然な運転挙動を実現する。電動ノッチバックコンセプトは、特に価格重視のAセグメントの顧客向けに開発されたもので、最新のテクノロジーとダイナミックなデザインが融合している。スマートフォンに似たUI/UXコンセプトが車両のセンターコンソールに組み込まれた。AIベースのヒューマノイド・アシスタントにより、車両機能とインフォテインメントをシームレスに制御することができる。
ID. ERAは、3列シートの広々としたフルサイズSUVで、フォルクスワーゲン初のレンジエクステンダー技術を搭載したモデルを予告している。燃料で発電するジェネレーターが走行中にバッテリーを充電し、700km以上の航続距離を追加する。EVモードでの航続距離300kmと合わせると、このコンセプトカーは1000km以上の走行が可能だ。

ID. EVOは、ライフスタイルを重視し、他とは一線を画したいと考えている若者をターゲットにしている。 800ボルトのプラットフォームをベースにしたID. EVOは、フォルクスワーゲンのID. UNYXファミリーだ。このコンセプトカーは、高性能なゾーン型電子アーキテクチャを搭載しており、幅広い新しいデジタルサービスを提供するだけでなく、短い間隔で行われるオーバーエアアップデートにより、カスタマーエクスペリエンスを継続的に拡大する。