米国のEVメーカーのファラデー・フューチャーは、AI搭載の新型ミニバン『FXスーパーワン』の販売店向け予約を開始した。
ニューヨーク市の自動車ディーラーのJCオートは、FXスーパーワンの予約第1号となり、1000台の予約と10万ドルの前払い金を支払った。JCオートは、このうち300台をニューヨーク地域でのウーバーブラックフリートや高級ホテル、空港向けのVIP輸送サービスに活用する計画だ。
FXスーパーワンは、当初は純粋な電気自動車として販売されるが、後にAIハイブリッドレンジエクステンダー(AIHER)電気駆動システムのオプションが追加される予定だ。このAIHERシステムは、従来のハイブリッドやプラグインハイブリッドシステムの弱点を根本的に克服し、米国東海岸の寒冷な冬にも適しているという。
ファラデー・フューチャーは、FXスーパーワンについて、キャデラック『エスカレード』などの主流の高級ビジネス車両と比較して優れたユーザー体験を提供し、米国市場でベストセラーになる可能性があると期待している。
車内は広々として丁寧に作られており、高級素材や先進技術が使用されている。リクライニングシート、アンビエント照明、プレミアムエンターテインメントシステムなど、乗客の快適性を重視した機能が搭載される予定だ。
ファラデー・フューチャーは、生産開始から2年以内に数万台のFX車両の販売を目指している。ただし、これには必要な契約や資金調達の確保が条件となる。FXスーパーワンは2025年6月に初公開される予定だ。