米ビッグ3、トランプ政権の英国優遇の貿易協定に「失望」表明

「ブロンコ」を生産するフォードモーターの米国ミシガン工場(参考画像)
「ブロンコ」を生産するフォードモーターの米国ミシガン工場(参考画像)全 3 枚

米国の主要自動車メーカーを代表する団体「アメリカ自動車政策評議会(AAPC)」は、トランプ政権が発表した英国との貿易協定について、北米パートナーよりも英国を優先したことへの失望を表明した。

AAPCのマット・ブラント会長は声明で、「米国の自動車産業はカナダとメキシコと高度に統合されているが、米国と英国の間ではそうではない」と指摘。「この協定により、米国部品をほとんど含まない英国車の輸入が、半分が米国部品で構成されるUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)準拠のメキシコやカナダからの車両よりも安くなる」と懸念を表明した。

ブラント会長は「これは米国の自動車メーカー、部品サプライヤー、自動車労働者に打撃を与える」と述べ、「北米車に対する英国車のこの優遇措置が、将来のアジアや欧州の競合他社との交渉の先例とならないことを願う」と付け加えた。

AAPCはフォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスといった米国自動車メーカーを代表するワシントンDCに拠点を置く団体で、加盟企業の共通の公共政策利益を代表している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る