トライアンフモーターサイクルズジャパンは5月13日、世界1200台限定の新型『スピードトリプル1200RX』を発表した。
新型1200RXは、アグレッシブでスポーティな人間工学に基づいたライディングポジションが特徴で、より深く低い前傾姿勢を実現。昨年12月に発表された2025年モデルの『スピードトリプル1200RS』と比較して、ハンドル位置が69mm低く、52mm前方に配置されている。

最新のオーリンズ・スマートEC3電子制御サスペンションとプレミアムオーリンズSD ECステアリングダンパーを採用し、電子制御を強化。これにより高速走行時の安定性と正確なコントロール性を実現している。サスペンションには、オーリンズ製OBTi(Objective Based Tuning Interface)が搭載され、減衰特性を常時モニターして自動調整する機能を備えている。
軽量チタンボディのアクラポビッチサイレンサーを標準装備し、排気効率を高めながら特徴的なトリプルサウンドを実現。カーボンファイバー製ボディワーク、RX専用グラフィック、印象的なトライアンフパフォーマンスイエローのペイントスキームにより、スポーティなスタイリングに仕上げられている。

パワーユニットは、トライアンフの1160ccの三気筒エンジンを搭載。最高出力183ps/10,750rpm、最大トルク128Nm/8,750rpmを発揮。Moto2エンジン開発で得られた知見を活かし、より強力で耐久性の高いエンジン設計となっている。
ライダー支援システムも充実しており、フロントホイールリフトコントロール、エンジンブレーキコントロール、ブレーキスライドアシスト、フルアジャスタブルクルーズコントロールなどを装備。5つの異なるライディングモード(Rain、Road、Sport、Track、Rider)を備え、さまざまな走行状況に対応できる。

ブレーキシステムには、ブレンボ製Stylemaキャリパーとブレンボ製MCSスパン&レシオ アジャスタブルレバーを採用。タイヤはピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSP V3を装備し、サーキット走行でのパフォーマンスと公道での安心感を両立させている。
トライアンフ モーターサイクル チーフ・コマーシャル・オフィサーのポール・ストラウド氏は「新しいスピードトリプル1200RXは、公道でもサーキットでも究極のライディング体験を提供します。世界中でわずか1200台しか販売されない希少性の高いモデルのため、乗っている事で間違いなく多くのライダーから一目置かれることでしょう」とコメントしている。

カラーはトライアンフパフォーマンスイエローのみの設定で、税込み価格は249万5000円。全国のトライアンフ正規販売店にて、2025年6月中旬から販売開始の予定だ。