マセラティは、5月24日から25日にかけて、イタリア・コモ湖畔で開催される名門自動車イベント「フォーリコンコルソ」に初参加すると発表した。最新モデルの『GT2ストラダーレ』と限定モデル『MCXtrema』を出展する。
フォーリコンコルソは2019年から毎年開催されている権威ある自動車イベントで、ヴィラ・デル・グルメッロとヴィラ・スコタという歴史的な邸宅を舞台に、数千人のコレクター、専門家、自動車愛好家が集まる。今年のテーマは「ヴェロチッシモ、イタリアンレースカー」で、モータースポーツの歴史を彩った代表的なレーシングカーに焦点を当てている。
マセラティが出展する2台は、このテーマに完璧に適合しているという。GT2ストラダーレは、マセラティのファクトリーチューニング部門「オフィチーネ・フォーリセリエ」が手がけた「ビアンコ・アウダーチェ」と呼ばれる洗練された白のボディカラーで展示される。このモデルは、マセラティをレース界に復帰させ勝利へと導いた「GT2」の市販バージョンとして開発された。

GT2ストラダーレは640hpを発揮し、0から100km/hまで2.7秒で加速、最高速度は320km/h以上を誇る。また、『MC20』と比較して60kg軽量化されているのも特徴だ。V6ネットゥーノエンジンを搭載し、内燃機関を持つマセラティの市販車としては最強のパワーを誇る。
一方、MCXtremaは「ブルー・エクストレマ」と呼ばれる伝統的なブルーのカラーリングで展示される。公道走行は認められておらず、最も目の肥えたコレクターやサーキットでの極限の興奮を求めるジェントルマンドライバー向けに設計されている。62台の限定生産で、ネットゥーノから派生した3.0リットルツインターボV6エンジンを搭載し、740hpを発揮する。
ヴィラ・スコタに展示されるこのモデルは、マセラティのパフォーマンスの頂点を表現した唯一無二の存在であり、機械的な巧みさ、技術的な洗練さ、抗いがたい美しさ、競争への執念、そして洗練されたエアロダイナミクスが創造的に組み合わされている。