ジープ、カーボン製ルーフテントコンセプト発表…軽量設計で屋根に直接取り付け可能

ジープ「オーニング・アンド・ルーフトップテント(ARTT)」コンセプト
ジープ「オーニング・アンド・ルーフトップテント(ARTT)」コンセプト全 5 枚

ジープの純正用品を手がけるジープパフォーマンスパーツ(JPP)は5月16日、米国アリゾナ州フラッグスタッフで開幕したオーバーランドエキスポウエストにおいて、革新的なキャンプソリューション「オーニング・アンド・ルーフトップテント(ARTT)」コンセプトを発表した。

このARTTコンセプトは4ドアの『ラングラー』向けに特別設計され、モバイルリビング業界の世界的リーダーであるドメティック社とのパートナーシップにより開発された。プレミアム、軽量、低プロファイルのオールインワンオーニングとルーフトップテントシステムを提供する。

ルーフトップテントは人気が高まっているが、空気抵抗の悪さと高所に取り付ける重量がオーバーランド愛好家にとって課題となっていた。カーボンファイバーシェルで構築されたARTTコンセプトは、ジープラングラーのルーフに直接効率的かつ安全に取り付けることで、重いルーフラックシステムの必要性を排除している。

軽量で空気抵抗の少ないカーボンファイバーシェルに簡単に折りたためるARTTコンセプトには、ドメティック社のAIRフレームインフレーション技術を使用した設営しやすいテントと、270度スイングアウトするオーニングが含まれている。テント内部にはクイーンサイズのマットレスを置くスペースがある。他のルーフトップテントシステムとの重要な違いは、取り外し可能なフリーダムパネルを通じて、ラングラーの内部からARTTにアクセスできることだ。さらに、センターコンソールを保護するカーボンファイバー製のステップも含まれている。

新しいJPP ARTTシステムは、ユタ州モアブで開催された2025年イースタージープサファリで発表された『ラングラー4xeサンチェイサーコンセプト』に搭載されている。ソーラーフラッシュとサテンブラックのツートン外装が特徴的なラングラー4xeサンチェイサーは、日の出から日没までの複数日にわたるアクティビティに必要なすべての装備を搭載している。

主な外装の改良点としては、5cm(2インチ)のリフトキット、コンセプトベンテッドハイトップスチールフェンダーフレア、MOLLEパネル統合型コンセプトサイドストレージボックス、カスタムフロントウインチガード付きウォーンウインチ、37インチBFグッドリッチKM3マッドテレインタイヤ、ルーフストレージラック、ロックレールなどがある。

内装の改良点には、カスタムツートンレザーシート、ドアアームレストやセンターコンソールリッドなどのカスタムレザーラップ、グロスブラック塗装のすべての内装トリムパーツ、オールウェザーフロアマット、IPマルチアクセサリーレールなどが含まれている。

JPP ARTTコンセプトシステムは、ステランティスのStar Upイントラプレナーシッププログラムの一環として開発された。このプログラムはステランティス従業員のアイデアインキュベーターとして機能し、革新的なモビリティ製品やサービスを生み出す起業家精神と消費者重視のマインドセットを奨励している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  2. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  3. 新型『キックス』ブラジル発売で浮き彫りになった「日産への期待と本音」
  4. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る