東風汽車傘下の神龍汽車(東風プジョーシトロエン)は、自社開発による新エネルギー車ブランド「HEDMOS(示界)」の第一弾モデル『示界06』を発売した。中国での価格は10万8800元(約215万円)からとなっている。
今年3月、神龍汽車は東風新エネルギー事業に統合され、新ブランド「HEDMOS(示界)」を立ち上げた。示界ブランドは神龍の第2創業の起点であり、東風汽車の新エネルギー戦略における重要な一歩となる。
示界06は電動テクノロジー「E-CLDRive」を核心技術として、「世界をリードする中国の電動技術」と「唯一無二のフランス車の走行感覚」を革新的に融合させた電動SUVとなっているという。

同車は業界初のE-CLDRiveシステムを搭載し、フランス車の走行感覚を電動時代に進化させた。このシステムは標準的なシトロエンのプラットフォームを継承しつつ、東風汽車の先進電動化技術を加えることで、消費者に独自の運転体験を提供する。
示界06はフランス式美学をデザインの基調とし、外観は鋭く自由な流線型を採用。車内は日の出をイメージし、温かく、リラックスした生活感あふれる視覚体験を創出している。標準装備として、スナップドラゴン8155車載チップ、電動パノラマサンルーフ、運転席シートヒーター・ベンチレーション・メモリー機能などを備え、同クラスをリードするNVH性能を実現している。

A+クラスの電気SUVとして、示界06は全長4670mm(同クラス最長)、ホイールベース2775mmを誇り、広々とした室内空間を提供する。バッテリーシステムにはEバッテリーを採用し、容量は同クラス最大の62.3kWhを実現。マイナス35度からプラス40度までの広温度域高効率熱管理システムと組み合わせることで、信頼性の高い長距離走行を可能にしている。
このバッテリーは中創新航(CALB)が最新開発したリチウム枝晶修復技術を搭載し、サイクル寿命は同クラス最長の2000回以上に達し、車両の20年以上の使用をサポートする。安全性能においても、IP67防水認証を取得し、針刺し・圧迫などの極端な条件下のテストでも優れた性能を示している。