日本ゼオンが中国企業を相手取った営業秘密侵害訴訟で完全勝訴したと発表した。中国深圳市中級人民法院は、深圳好電科技有限公司および同社の王鍵董事長に対し、侵害行為の差し止めと100万人民元の賠償金支払いを命じる判決を下した。
日本ゼオンは2024年1月5日に、電池用材料の製造・販売会社である中国の深圳好電科技有限公司(董事長 王鍵)および王鍵氏を被告として民事訴訟を提起していた。この訴訟に対し今回、中国深圳市中級人民法院より日本ゼオンを勝訴とする一審判決が言い渡された。
判決では、好電社および王鍵氏が日本ゼオンのリチウムイオン電池用バインダーに関する営業秘密を不正に取得し、これを使用しているという主張が全面的に認められた。中国不正競争防止法等に基づき、好電社および王鍵氏に対し、営業秘密に対する侵害行為の差し止めおよび日本ゼオンへの100万人民元の支払いが命じられた。