住友ゴム、CO2再資源化人工石灰石活用のゴムローラー開発…タイヤへの適用拡大を検討

CO2再資源化人工石灰石フロー図
CO2再資源化人工石灰石フロー図全 2 枚

住友ゴム工業は、住友大阪セメントと共同でCO2再資源化人工石灰石を使用したOA機器用ゴムローラーの開発に成功したと発表した。タイヤ製品への適用拡大を検討している。

本製品には、原料に用いる石灰石をCO2再資源化人工石灰石に置き換えた合成ゴムコンパウンドを使用している。CO2再資源化人工石灰石は、廃棄物に含まれるカルシウム源にCO2を鉱物固定して製造されたもので、住友大阪セメントとの共同開発によるサステナブルなゴム製品は今回が初の取り組みとなる。

OA機器用ゴムローラーは、用紙の搬送や文字・画像の転写のため、コピー機やプリンターに用いられる部品の一つ。従来、石灰石の主成分である炭酸カルシウムは、セメント・コンクリートをはじめ多くの産業分野で物性改善などを目的に充填材として幅広く使用されており、ゴム製品の製造過程でも充填材として用いられている。

本製品では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトの一環で、住友大阪セメントが開発したCO2再資源化人工石灰石に置き換え、既存製品と同等の性能を持つことを確認した。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツが新型キャンピングカー「マルコポーロ ホライゾン」発表へ
  2. プラス7万円ならお買い得? トヨタ『クラウンスポーツ』70周年仕様はコスパが魅力!“後付け”サービスにもSNS注目
  3. トヨタ『C-HR+』のスバル版、『アンチャーテッド』発表にゲームファンも反応? その理由は
  4. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. トヨタ『ランドクルーザー70』豪州で強い需要、「GXLワゴン」AT車の受注を一時停止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る