ヤマハ発動機と羽田タートルサービス、藤正自販の3社は6月9日より、羽田空港でプライベートジェット向け手荷物輸送サービスの実証実験を開始すると発表した。ヤマハの低速電動車両「DIAPASON(ディアパソン)」を使用する。
空港旅客ターミナルとプライベートジェットを結ぶ手荷物輸送には、従来、ガソリンや軽油を燃料とするトラック等が使用されている。荷物の量が比較的少ない一方で、空港内を迂回して輸送するため、エネルギー効率や輸送コストの点で課題があった。今回の実証実験では、従来車両と「DIAPASON C310」を併用し、小型の低速電動車両導入の効果や効率を検証する計画。
実証実験は、羽田空港のカーボンニュートラル推進の一環として、空港内の手荷物輸送における電動化の可能性を検証することを目的としている。手荷物輸送には、ホンダの着脱式バッテリー(モバイルパワーパックe:)を搭載したヤマハ製の低速電動車両「DIAPASON C310」を使用する。
実証実験は2025年6月9日から同9月30日まで実施。
ヤマハの「DIAPASON」は、様々な企業や自治体とのコラボレーションにより、地域や用途に合わせたモビリティを追求するプロジェクト。2023年のカスタムカーショー「東京オートサロン」では、さまざまな企業や自治体とコラボレーションしたコンセプトモデルを公開していた。そのうちの一台、2人乗り仕様の「DIAPASON C580」は主に農地での使用を想定し、シリーズ第一号として2026年下期にモニター販売を開始する予定。