パナソニックオートモーティブシステムズ社長「2035年に世界ナンバーワンのSDVイネーブラーに」…コックピットシステムの売上高1兆円目指す

パナソニックオートモーティブシステムズの永易正吏社長
パナソニックオートモーティブシステムズの永易正吏社長全 3 枚

パナソニックオートモーティブシステムズは6月3日、都内で事業計画説明会を開催した。永易正吏社長は「事業の選択と集中を進め、4~5年内に株式上場を目指したい」と述べ、経営のスピードが上がってきているという。

同社は2024年12月にパナソニックホールディングス(HD)から米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社が経営に携わる会社に売却された。現在、アポロが80%、パナソニックHDが20%、それぞれ株式を保有する。

「私たちの目指す姿として、世界一の“移ごこち”デザインカンパニーを策定した。安心安全はもちろんのこと、移動体験に価値をもたらす“移ごこち”をデザインしていく。くらしや人に寄り添ったノウハウや技術を車載事業に展開していく」と永易社長は話し、コックピット周りのインフォテイメントシステム事業と、車内空間全体をデザインするモビリティUX事業に磨きをかけていくという。

というのも、クルマの知能化によって、クルマが単なる移動手段からユーザーと対話できるパートナーへと変わりつつあるからだ。「クルマの差別化ポイントは従来のいわゆる走る、曲がる、止まるといった走行性能から変化していきいる。移動時の体験価値へのニーズや快適な車内空間を求めるニーズが高まって、いわゆるUX価値の向上が新たな差別ポイントとなっている」と永易社長は説明する。

そこでパナオートでは、今まで培ってきた技術を生かして、インフォテイメントシステム領域と車内空間で心地よい移動を作り出すことを目指す。例えばインフォテイメントでは、コックピット統合ソリューションの開発に力を入れ、クルマのSDV化を見据えた次世代インフォテイメント機器を展開していく。


《山田清志》

アクセスランキング

  1. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る