グリーン水素製造の革新技術「SOEC」、日本特殊陶業とAVLが共同開発へ

日本特殊陶業株式会社は、オーストリアのモビリティテクノロジー企業AVLとの戦略的協業を発表
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日本特殊陶業株式会社は、オーストリアのモビリティテクノロジー企業AVLとの戦略的協業を発表した。両社は固体酸化物形電解装置(SOEC)技術の開発とスケールアップ、産業化に共同で取り組む。

名古屋市に本社を置く日本特殊陶業は、スパークプラグや酸素センサーなどセラミック基盤の自動車部品大手メーカー。現在、電気化学技術と製造における専門知識を活かしたSOEC技術の開発に注力している。

SOEC技術は、アルカリ型、PEM型、AEM型といった他の水素製造技術と比較して、電気エネルギーから水素への変換におけるエネルギー効率で革新的な優位性を持つ。この優位性は、製鉄、石油精製、化学品製造、合成燃料の生産など、排熱を利用できるプロセスと組み合わせた場合に一段と発揮される。

日本特殊陶業は固体酸化物セルおよびスタックに関して数十年にわたる経験を有し、AVLはスタックをモジュールや電解装置全体のシステムへと統合する技術において高い専門性を持つ。両社はそれぞれの豊富な知見と技術を結集し、スタックモジュールおよび電解装置全体のシステム開発に注力していく。


《森脇稔》

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