メルセデスベンツの新型電動トラック『eアクトロス 600』が、ドイツのザクセン・アンハルト州の公道を、30kmバックで走行することに成功した。
同車両は警察の護衛のもと、オシャースレーベンからハルバーシュタットまでの約30kmを、セミトレーラーを牽引しながら完全にバック走行で走破した。約2時間をかけてハルバーシュタットの新ダイムラー・トラック・グローバル部品センターのゴールラインに到達し、関係者から拍手で迎えられた。

同車は、オシャースレーベンのモータースポーツアリーナで、124.7kmの連続バック走行のギネス世界記録も樹立している。これらの特別な走行は、電動化、道路安全、トラック運転手のイメージ向上への注目を集めることを目的としている。
記録挑戦を発案し運転を担当したのは、ベルリン近郊出身の軍人でトラック愛好家のマルコ・ヘルグレーベ氏(50歳)。「電動トラックとセミトレーラーで公道を長距離バック走行するという大きな夢が叶った」と語っている。