欧州最量販ピックアップトラック『レンジャー』が電動化! EV航続43kmのPHEVを発売

フォード レンジャー ワイルドトラック PHEV
フォード レンジャー ワイルドトラック PHEV全 16 枚

フォードモーターは、ピックアップトラックのフォード『レンジャー』のプラグインハイブリッド(PHEV)を欧州で発売した。

『レンジャーPHEV』は、2.3リットルエコブーストガソリンエンジンと75kWの電気モーター、11.8kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたPHEVシステムを搭載している。最大43kmの電気走行が可能で、フォードの調査によると、レンジャー顧客の52%の日常走行距離をカバーできるという。

フォード レンジャー XLT PHEVフォード レンジャー XLT PHEV

バッテリーは16アンペアの単相充電器で4時間以内に充電でき、電気とガソリンエンジンを合わせた最大トルクは697Nmに達する。これは従来のレンジャーシリーズで最高の数値だ。最大出力281psは3.0リットルV6ターボディーゼルエンジンを上回る性能を実現している。

新型は最大1トンの積載能力と3500kgの牽引能力を維持しながら、Pro Power Onboard機能により最大6.9kWの電力を外部機器に供給できる。これにより作業現場での工具や機器の電源として活用可能だ。

フォード レンジャー ストームトラック PHEVフォード レンジャー ストームトラック PHEV

レンジャーPHEVは、南アフリカのシルバートン工場で生産を行う。2024年にレンジャーは欧州市場で43%以上のシェアを獲得し、10カ国でピックアップトラック部門首位を記録した。

フォードの試算では、ドイツの商用顧客が1日80km走行し、業務用電気料金で毎日充電した場合、3.0リットルV6ターボディーゼル版と比較して、年間850ユーロの節約が可能としている。

フォード レンジャー XLT PHEVフォード レンジャー XLT PHEV

専用のストームトラック限定仕様のほか、ワイルドトラックとXLTグレードで展開される。電動化により環境性能を向上させながら、従来のレンジャーが持つ作業能力とオフロード性能を維持している点が特徴だ。

《森脇稔》

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