ニデック、水冷システムに「Wind River Linux」採用…AIサーバー冷却の新技術

Wind River Linux
Wind River Linux全 2 枚

ウインドリバーは、ニデックの水冷式冷却システムに「Wind River Linux」が採用されたと発表した。

近年、ICTサービスを支えるデータセンターでは、CPUやGPU、ASICなどの高性能化に伴う熱負荷の増大により、水冷システムへのニーズが高まっている。特に急速に普及しているAIサーバーは、画像処理半導体(GPU)で大量のデータを処理する必要があるため、消費電力や発熱量が多くなる。そのため、データセンターの熱対策は、従来のファンによる空冷式の冷却システムに代わり、より高い冷却能力を持ち消費電力の削減を実現する水冷システムが今後主流になることが見込まれている。

ニデックの水冷システムの中心にあるCDU(Coolant Distribution Unit)は、冷却液を各サーバーへ送り出し、プロセッサーの冷却により温められて戻ってきた冷却液を熱交換器で再び冷却し送り出す機能を持つ機器で、サーバーの稼働状態や冷却液の温度変化を常時監視し、送り出す冷却液の流量等を制御することにより、常にサーバーを過熱から守り最大の計算パフォーマンスを引き出すためのデータセンターの重要な機能を担っている。

Wind River Linuxは、このニデックの水冷システムの監視・操作を実現する制御システムのOSとして利用されている。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る