ディーラー整備士から転身、音の沼にハマった新人インストーラー[Pro Shop インストール・レビュー]by レジェーラ

ディーラー整備士から転身、音の沼にハマった新人インストーラー[Pro Shop インストール・レビュー]by レジェーラ
ディーラー整備士から転身、音の沼にハマった新人インストーラー[Pro Shop インストール・レビュー]by レジェーラ全 10 枚

オーディオのインストールが好きでレジェーラのスタッフとなった雜賀(さいが)さんが今回の主役。ショップの新人スタッフが愛車のトヨタ『プリウスα』を練習台にトレーニングを積み、インストールや調整のスキルを高めていく過程が垣間見られるエピソードとなった。

◆ユーザーとしてレジェーラと出会い
スピーカー交換による音質アップに影響を受ける

愛車のプリウスαを練習台にしてDSP調整やインストールなどのスキルを着実に高めているオーナーの雜賀さん。愛車のプリウスαを練習台にしてDSP調整やインストールなどのスキルを着実に高めているオーナーの雜賀さん。
フロントスピーカーはユーザー時代にレジェーラで取り付けたモレルのマキシモ ウルトラ602。フロントスピーカーはユーザー時代にレジェーラで取り付けたモレルのマキシモ ウルトラ602。ダッシュ上の純正位置にツイーターを取り付けるなど、ドアも含めてインナー取り付けとしている。ダッシュ上の純正位置にツイーターを取り付けるなど、ドアも含めてインナー取り付けとしている。低音の不足を感じて追加したのがカロッツェリアのTS-W130DA。DIYで取り付けて低音補強を体感している。低音の不足を感じて追加したのがカロッツェリアのTS-W130DA。DIYで取り付けて低音補強を体感している。

現在、レジェーラのスタッフとして働く雜賀さん、取材時点で勤務は2ヶ月目とほやほやの新人インストーラーだ。もともとクルマのディーラーに勤め、整備士として働いていた雜賀さんは、新車へのナビやドライブレコーダーの取り付けが楽しくて、用品取り付けのエキスパートになっていった。

「その時の経験からもっと色々な取り付けをしたいと思ったのがレジェーラに移籍するきっかけでした。最初は知人のオーディオ取り付けの付き添いでレジェーラに行き、自分のクルマにもデッドニングやDSPの調整をお願いしたんです。そのときに音が大きく良くなるのを経験して、プロの技術のすごさと楽しさを知りました」

最初は純粋なユーザーとしてショップにやって来た雜賀さんは、DIYで取り付けていたスピーカーをグレードアップすることからはじめる。女性ボーカルが好きで華やかな音を目指していたことから、スピーカーにはモレルのマキシモ ウルトラ602を選んだ。ツイーター/ミッドバスはいずれもインナー取り付けでオーダー、その結果サウンドは狙い通りにグレードアップされ、満足感も高かった。

さらに雜賀さんは低域をカバーするサブウーファーを取り付けるとどうなるのかが気になり始める。そこでカロッッエリアのTS-WX130DAをDIYで取り付けることにした。

「ベース音が前に出てくる感じがすごく良くなりました。以前はそれほど気にしていなかったんですが、低音が心地良くて好きな音になっていったのもサブウーファーを追加してからです」

◆ショップスタッフとなりトレーニング開始
愛車を使ったDSP調整では音の変化を実感中

DSPによる調整スキルを高めるために導入したのがミューディメンションのDSP610AB、多彩な調整機能を試し中だ。DSPによる調整スキルを高めるために導入したのがミューディメンションのDSP610AB、多彩な調整機能を試し中だ。ミューディメンションDSP610ABのコントローラーはセンターコンソールの操作しやすい部分に設置されている。ミューディメンションDSP610ABのコントローラーはセンターコンソールの操作しやすい部分に設置されている。

何度かレジェーラに足を運ぶ中で、雜賀さんのやる気と経験をレジェーラで評価され、スタッフとして来ないかと誘われた。いつかは大好きなオーディオインストールを手がけてみたいと思っていた雜賀さんの思いと一致してスタッフとして参加することになる。

入社するとすぐさまインストール、調整の両面でプロとしてのトレーニングが始まる。まずは自分のクルマを練習台にしてDSP(ミューディメーション DSP610AB)を設置し、調整を学びはじめる。

「イコライザーをフラットにした状態でタイムアライメント、クロスオーバー、ゲインを使って仕上げる調整を実施していきました。何度も調整や試聴を繰り返し、音の変化と数値の入力の関係性が少しずつわかっていきました。最近は左ツイーター/ミッドバス、右ツイーター/ミッドバスの縦の位相も、ある程度納得いくところまで合わせることができるようになりました。ばらばらだった音が一体化してバシッと決まったときの音が心地いいんです」

インストール面でも木工や樹脂加工なども少しずつ技術を習得中、ここでも愛車を練習台にして加工取り付けのレベルを上げている最中だ。先輩スタッフのサポートについて、サブウーファーのエンクロージャー製作も経験し、今後はAピラーの加工も手がけていく予定だ。

◆ユーザーニーズをくみ取ったシステム提案など
プロショップの接客スキルも磨きを掛けていく

USBをRCAと光デジタルに変換するために用いているのがオーディオテクニカのDACであるAT-HRD100。USBをRCAと光デジタルに変換するために用いているのがオーディオテクニカのDACであるAT-HRD100。オーディオプレイヤーに用いるのはiPhone。DACを介してD/D変換した上でDSPに入力するシステムを構築した。オーディオプレイヤーに用いるのはiPhone。DACを介してD/D変換した上でDSPに入力するシステムを構築した。車載オーディオにスマホを接続して利用するAppleCarPlayによるオーディオ再生システムも普段使いとして活用している。車載オーディオにスマホを接続して利用するAppleCarPlayによるオーディオ再生システムも普段使いとして活用している。

レジェーラのスタッフとしてインストール、調整の技術はもちろんだが、もうひとつのテーマにしているのが接客。お客さんの要望に対して的確な提案ができ、その理由もしっかりと説明できる接客の能力を高めていくことも目指している。

「いろいろなユニットの機能や性能、システムのことなど、まだまだ勉強しないといけないことが多いです。例えば“低音を出したい”とリクエストされたときに、スマートにシステムやユニットを提案できるようになることもひとつの目標です」

すでにいくつかのクルマを手がけている雜賀さん、今もっともやりがいを感じているのは自分が担当したお客さんからの反応だ。「納車した後に “良い音になりました!”と連絡をもらったときは本当に嬉しいです。今の仕事にやりがいを感じます」

ショップでの業務と並行して愛車のインストールや調整で腕を磨く雑賀さんは、好きなことを仕事にしているだけに、毎日充実した様子。プロの技術をひとつひとつ体感しながら身につけていくトレーニングも楽しんでいます。ユーザーニーズをパーフェクトにこなせるインストーラーを目指してスキルアップを実践中だ。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負っている。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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