日産自動車は、日本導入も検討されている大型SUV『パトロール』の高性能モデル「パトロールNISMO」を中東で発表した。SNSではその性能と見た目に注目が集まっている。
NISMOは日産のモータースポーツ部門から生まれたハイパフォーマンスブランドで、レース由来の技術を使用した高性能車を生産している。新型パトロールNISMOには、495馬力・700Nmを発生する専用チューニングが施された3.5リットルツインターボエンジン「VR35DDTT」を搭載。NISMO専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートが装着されている。エンジンの高出力化に合わせてチューニングされた9速ATとパドルシフトにより、直線でも山岳路でもダイレクトな走行感覚を提供する。

エアロダイナミクスも重視され、新設計のフロントバンパーやリアディフューザー、エアカーテン、スポイラーにより空力性能と冷却性能を両立。フロントフェイスは、縦と横のラインによって構築されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入を最適化する。
インテリアにはブラックを基調に赤いスエード調素材やカーボン調加飾が施され、NISMOらしい上質でスポーティな空間を演出。電子制御ダンパーとステアリングもチューニングされ、舗装路から砂漠まで多様な路面で優れた安定性と操作性を確保する。

RAYS社と共同開発された22インチの鍛造アルミホイールは軽量かつ高剛性で、ブレーキ冷却性能も向上。専用エキゾーストとASEによる迫力あるサウンドも特徴で、室内のアクティブサウンドエンハンスメント(ASE)システムと組み合わせることで、ドライバーはパトロールNISMOをドライブしている高揚感を感じることができるという。
ボディカラーは専用色を含む5色×6バリエーションが用意される。

そんなNISMOチューンの高性能SUVにX(旧Twitter)上では、「ゴツすぎる… だが、それでいい!」「顔いかつすぎやろ…」とその無骨なデザインに注目するコメントが多く見られた。
また、「また、日本では出さないのか」「国内のユーザーが日産に求めてたのって、こういうエンジンを積んだ車だったんじゃ… 」「中東向けらしい。日本でも売れそう」と国内販売を期待する声も多く寄せられていた。