米国のラックメーカーのケンワースは、12速AMTトランスミッション「PACCAR TX-12 PRO」を、中型トラックラインナップに拡大すると発表した。
クラス7から軽クラス8までの車両に対応するこの変速機は、ケンワースT380およびT480にPACCAR PX-9エンジンと組み合わせて搭載される。
PACCAR PX-9エンジンは業界最高水準のパワー・ウェイト・レシオを誇り、一般道路および作業用途では260~380hp、消防車両では最大450hpのパワーと1250lb-ftのトルクを発生する。
PACCAR TX-12 PROは、ダンプトラック、除雪車、シャシー搭載タンカーなどの過酷な使用環境と低速駆動性能が要求される用途向けに設計されている。低速操縦用のエクストリーム・デューティ・クラッチや、泥や砂からの脱出を支援するロック・フリー・モードを搭載している。
12速ギアセットにより幅広いギア比をカバーし、高速道路での燃費を犠牲にすることなく優れた操縦性を実現する。
PTO(パワー・テイク・オフ)が必要な用途には、底面8ボルトマウントと後面4ボルトマウントのデュアル開口部を備え、合計95hpの容量を提供する。
変速機とクラッチには内部油温センサーが装備され、車内の7インチデジタルディスプレイで温度を表示できる。TX-12 PROのオイル交換間隔は25万マイル、クラッチはメンテナンスフリーとなっている。