キアの世界最量販車『スポーテージ』に改良新型、英国はハイブリッド含む3つのパワートレイン

キア スポーテージ 改良新型
キア スポーテージ 改良新型全 5 枚

ヒョンデ傘下のキアは、ブランドの英国・欧州・世界でのベストセラーモデル『スポーテージ』改良新型の英国仕様を発表した。注文受付を開始し、2025年第3四半期後半に最初の顧客への納車を開始する予定だ。

キアの世界最量販車『スポーテージ』

改良新型スポーテージは大幅なミッドライフリフレッシュを実施し、新しい外観デザインと内装機能、キアの最新モデルから採用した革新的技術を搭載している。

価格はガソリン(ICE)モデルが3万0885ポンド(諸費用込み)から、スポーテージハイブリッド(HEV)が3万4425ポンド(諸費用込み)からとなる。PHEVパワートレインも年内に英国ラインアップに復帰する予定だ。

キアはスポーテージのラインアップを「ピュア」「GTライン」「GTラインS」の3グレード構成に簡素化した。初めて3つのパワートレイン(ICE、HEV、PHEV)すべてが全グレードで選択可能となる。

スポーテージは1995年に英国で販売を開始し、5世代にわたって英国のドライバーに愛され続けている。30年間で英国だけで45万台以上、世界では700万台以上を販売した。

同ブランドの英国・欧州・世界でのベストセラーとして、2025年これまでのキア英国の年間売上の37.8%を占めている。現在英国で最も売れているSUVであり、英国で2番目に人気の車両となっている。

改良新型スポーテージはより自信に満ちた外観となり、フロントとリアのデザインを大幅に強化した。フロントでは新しいフロントバンパーと積層LEDヘッドライトデザイン、LED「スターマップ」デイタイムランニングライトを採用し、従来のブーメラン型DRLに代わった。

グリルは拡大され、キアの象徴的なタイガーノーズを再構築し、『EV3』、『EV6』、『ソレント』、『ピカント』など同ブランドの他モデルに近い外観とした。

リアでは新しいバンパーとスキッドプレートを採用し、車の外観と存在感を拡大した。リアライトは「スターマップ」デザインで再設計され、テールゲートはより明確なプロファイルとなった。

内装では、タッチスクリーンにキアの新しいコネクテッドカーナビゲーションコックピット(ccNC)を搭載し、従来モデルよりも角張ったコーナーを持つ新しいデュアル12.3インチスクリーンを採用した。

アップグレードされたスポーテージの新機能として、HEVモデルに回生ブレーキシステムが追加された。エコモードでは、パドルシフターで回生ブレーキのレベルを調整でき、効率を向上させ高電圧バッテリーパックに充電を戻すことができる。

改良新型は従来モデルよりも大きな柔軟性を提供し、3つのトリムレベルすべてで3つのパワートレインから選択可能だ。1.6リッターT-GDi内燃エンジン(ICE)または1.6リッターT-GDiハイブリッド(HEV)を選択できる。

ハイブリッドは1.49kWhバッテリーパックと内燃エンジンを組み合わせ、洗練性と効率を最大化している。スポーテージプラグインハイブリッド(PHEV)は2025年後半に導入予定だ。

スポーテージHEVは前モデルと比較してパワーが向上し、235hpのパワーと280Nmのトルクを発生する。すべてのスポーテージHEVモデルには、アップデートされた6速オートマチックトランスミッション(6AT)が標準装備される。

顧客は前輪駆動または全輪駆動(FWDまたはAWD)を選択できる。ICEバリアントはFWDのみだが、スポーテージHEVは「GTラインS」仕様でAWDが提供される。スポーテージPHEVも初めてFWDパワートレインが利用可能となり、効率と選択肢を向上させている。

《森脇稔》

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