アルピーヌ初、電動競技車両『A290ラリー』を約1030万円で販売へ

アルピーヌ A290ラリー
アルピーヌ A290ラリー全 15 枚

アルピーヌは、同社初となるカスタマー向け電動競技車両『A290ラリー』を欧州で発表した。コンパクトスポーツEV『A290』をベースにしている。価格は、完成・組立・塗装済み車両で5万9990ユーロ(約1030万円)に設定されている。

アルピーヌ初の電動競技車両『A290ラリー』

A290ラリーは、アルピーヌのヴィリー・シャティヨン拠点のチームが開発し、ディエップのマニュファクチュール・アルピーヌ・ディエップ・ジャン・レデレ工場の競技ワークショップで組み立てられる。

最新のラリー規則に準拠して設計されたA290ラリーは、ブランド創設者ジャン・レデレがアルピーヌに与えた競技DNAを受け継いでいる。ワンメイクレースからオープン競技まで、幅広い形式での活用を想定している。

アルピーヌ A290ラリーアルピーヌ A290ラリー

顧客が初めて競技に参加できる機会として、今年フランスで単発のラリーチャレンジが開催される予定だ。参加者には高レベルの技術・競技サポートが提供され、上位クルーには特別賞が用意される。専用イベントでは、アルピーヌ専用のパドックエリアと専用充電インフラが設置される。A290ラリーは地方競技会でも独立して参戦可能だ。

安全性を重視した競技仕様として、最新のFIA規則に準拠した溶接ロールケージとサベルト製バケットシートを装備している。

電動モーターは220hpと300Nmを発生し、ZF製リミテッドスリップデフを介して前輪に伝達される。これに伴い、ギアボックスと電子制御システムも更新された。EV技術の最適活用を確保する最新の電気監視システムも搭載している。

アルピーヌ A290ラリーアルピーヌ A290ラリー

ブレーキシステムは、フロントに6ピストンモノブロックキャリパーと350mmディスク、リアにシングルピストンキャリパーと280mmディスクを採用。アルピーヌレーシング専用のレース仕様ABS制御システムと油圧ハンドブレーキも装備している。

サスペンションは、標準A290の優秀なシャシーをベースに、アルピーヌレーシングがレース用に適応させた専用システムを採用。ALP Racing Suspension製ショックアブソーバーを装着している。専用の8×18インチEVO Corse製ホイールには、ミシュラン・パイロットスポーツAタイヤを装着する。

観客とドライバーの体験向上のため、車両の速度とスロットル位置に連動した革新的なサウンドシステムも搭載している。

アルピーヌ A290ラリーアルピーヌ A290ラリー

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る