最初にスピーカーを換えておけば、その先に明るい未来が開ける!?[初めてのカーオーディオ“とっておき”をプロが提案]

市販スピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1740S)。
市販スピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1740S)。全 3 枚

ドライブと音楽は切っても切れない関係にある。その音楽が今よりもっと良い音で聴けたなら、ドライブはさらに楽しくなるに違いない。当連載ではそれを実現させる具体的な方法を、全国の有名「カーオーディオ・プロショップ」に訊いて紹介している。

今回は、埼玉県川口市にて店舗を構える実力ショップ、『東京車楽』の木村さんに取材した。

◆先にスピーカーを換えておけば、後からDSPを追加したときの音の良化幅が拡大!

早速『東京車楽』の木村さんに、愛車の音を良くするお薦めの方法を訊ねると……。

「当店では、スピーカー交換をお薦めすることが多いです。なおおクルマによってはパワーアンプ内蔵DSPの追加から入った方が良いケースも有り得ていますが、それでもスピーカー交換を先にやってなんら問題はないでしょう。

ちなみ最近は、なんらかのサウンドセッティングが成されている車種が増えていて、そうであるとその設定が交換するスピーカーに合わ場合が多いんです。そのときには、先にDSPを入れるとサウンドを整えやすいです。緻密なサウンドチューニングを行えますから、それだけでもガラリと聴こえ方が変わります。そうして後からスピーカーを交換すると、それに適したチューニングを行えますし。

でもそうであってもあらかじめスピーカーを換えておくと、後からDSPを追加したときその利点が一層活きます。そういう考え方もアリだと思うんです」

パワーアンプ内蔵DSPの一例(マッチ・M-5.4DSP)。パワーアンプ内蔵DSPの一例(マッチ・M-5.4DSP)。

◆アンプDSPは特にじっくり選ぶべき。なので最初はさくっとスピーカー交換を!

「なお昨今はさまざまなパワーアンプ内蔵DSPが登場していて、ますます選択肢が広がっています。だからこそ、パワーアンプ内蔵DSPのチョイスはより慎重に行うべきだと思っています。将来的にどこまでのシステムを組みたいか、そこも見据えて選びたいです。

というのもパワーアンプ内蔵DSPは、システムアップをしたくなったときにはそれ自体を買い替えるしかない場合が多くあります。なので、最初のチョイスが後々大きな影響を与えます。

だったらパワーアンプ内蔵DSPの選定は一旦後回しにして、とりあえずはスピーカーをさくっと換えて、音が変わる楽しさをまずは気軽にご体験いただけたらと思うんです。

ちなみにスピーカーのお薦めは、3万円台以上のモデルです。市販スピーカーは1万円台からありますが、そこから1グレード上げると性能もぐっと高まりますから」

パワーアンプ内蔵DSPの一例(アドン・Z600DSP)。パワーアンプ内蔵DSPの一例(アドン・Z600DSP)。

◆エントリー機から1グレード、2グレード上のモデルがお薦め!

「具体的には、ブラムの製品やカロッツェリアのモデルが人気です。またはそこからさらにもう1ランク上げて6万円前後のモデルにまで手を伸ばされると、得られる満足度はさらに上がります。

なおさくっと換えるとは言いつつも、多少は手をかけて取り付けた方が良いですね。そうしないとスピーカーの性能を引き出しきれませんから。まずドアスピーカーの土台となるパーツであるインナーバッフルには、アルミ製のものを使いたいです。今はリーズナブルなものがいくつかありますし、そういったものを使った方が確実に音離れが良くなります。

そして、防振作業(デッドニング)もある程度はやられた方が良いですね。せっかく専門店の門を叩かれるのですから、その技術力もご体験いただきたいと思います

お近くでしたらぜひ、お気軽にお越しください。さらに詳しくご説明させていただきます。お待ちしています」

《太田祥三》

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