村田製作所は、車載インフォテイメント(IVI)をはじめとした車載用途向けに小型2016サイズ水晶振動子「XRCGB_F_C」シリーズを商品化し、量産を開始した。
車載インフォテイメントでは多くの場合、3225サイズの水晶振動子が使用されている。しかし近年では、ADAS(先進運転支援システム)との機能統合といったセットの高機能化に伴い、電子部品の搭載個数が増加していることから、より小型の電子部品が必要とされている。
また、各車載システムで搭載されている通信規格も増加傾向にあり、それぞれの機器から発される複数の無線通信が交錯する状況になりつつある。このような環境下においては、各通信規格が使用する電気信号の周波数を正しく受信し、IC間の通信エラーを避けるために、搭載機器のIC間で信号送信タイミングを正確に同期させる必要がある。このことから、安定したクロック信号を発生させる高精度なタイミングデバイスが求められている。