仏ルノー、1~6月期の最終損益1兆9000億円赤字、日産の経営不振響く[新聞ウォッチ]

仏ルノー、1~6月期の最終損益1兆9000億円赤字、日産の経営不振響く(写真はイメージ)
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「親亀こけたら皆こける」という話もあるが、どちらが親か子なのかはともかくとして、仏自動車大手ルノーが発表した2025年6月中間連結決算(1~6月期)は、提携する日産自動車の経営悪化を背景に最終損益が111億ユーロ(約1兆9000億円)の赤字に転落したという。

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ちなみに、前年同期は12億ユーロの黒字だったが、日産株の会計処理変更に伴い、株価下落による損失93億ユーロなどを計上したことが大きく響いたようだ。

きょう各紙も「ルノー1.9兆円赤字、日産の経営悪化響く」などと取り上げているが、売上高は前年同期比2.5%増の276億ユーロを計上。販売台数は117万台と前年同期よりやや増えた一方で、自動車市場の減速を受け、営業総利益率は前年同期(8.1%)を下回る6%にとどまったという。

ルノーは、7月31日付けで購買担当幹部のフランソワ・プロボ氏が最高経営責任者(CEO)に就任すると発表。任期は4年でプロボ氏は2002年にルノーに入社し、日産との資本関係見直しや電気自動車(EV)事業の分社化などで重要な役割を担ってきた人物という。

プロボ氏はオンライン決算説明会で「製品への投資を最優先する。数量より利益を重視する方針を続ける」とともに、朝日によると、日産の再建計画について「適切で日産の持続可能性にとって必要だ」と述べ、実行に向けて支援していく考えを強調したとも伝えている。

2025年8月1日付

●苦境日産(中)追浜従業員先見えず、取引先2000社今後に不安も (読売・9面)

●ルノー赤字1.9兆円、日産不振で(読売・9面)

●トヨタ、インド工場新設、4カ所目計画、世界3位の市場に投資 (朝日・6面)

●自動車業界側が首相に支援要請、関税合意受け意見交換(朝日・6面)

●狙われるトヨタ車、ランクル、アルファード、海外人気で盗難上位に、対策いたちごっこ、スペアキー作れる機器作用も (朝日・26面)

●自動車関税15%「遅れる可能性」赤沢氏 (毎日・4面)

●日本車、生産体制見直し、米関税15%、負担減へ値上げも視野(産経・3面)

●「芝浦の東芝」に幕、本社機能は川崎へ(東京・1面)

●円下落、一時150円台、4カ月ぶり (日経・3面)

●ルノーCEOにプロボ、BMW社長、エアバス取締役に(日経・17面)

●フォード、最終赤字54億円 (日経・17面)

●EV電池材料振るわぬ需要、各社、苦境で戦略転換 (日経・18面)

●トヨタ系、利益予想変えず、デンソーは最高益維持 (日経・22面)

●三菱電機、純利益85%増、4~6月、FA事業回復鮮明(日経・22面)

●万博「空飛ぶクルマ」飛行、スカイドライブが披露 (日経・46面)

《福田俊之》

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