BYDは、世界で初めて新エネルギー車(NEV)の生産台数1300万台を達成したと発表した。記念すべき1300万台目の車両は高級ブランド「仰望(ヤンワン)」の『U7』で、生産ラインから出荷された。
BYDは1000万台から1300万台までを約8か月で達成。同社が最初の100万台を生産するまでに13年を要したことを考えると、近年の成長ペースは驚異的だ。
2025年上半期、BYDは世界で214万5954台の新エネルギー乗用車を販売し、世界トップのNEVブランドとしての地位を固めた。このうち海外市場では47万0086台を販売し、前年同期比128.5%増の成長を記録した。

記念車両となったヤンワンU7は、DiSus-Zインテリジェント車体制御システム、e4プラットフォーム、水平対向モーター、後輪操舵システムなどの先進技術を搭載している。
ヤンワンはBYDの高級ブランドで、発売以来、累計納車台数は1万台を突破した。
1995年に設立されたBYDは、パワーシステム、パワーバッテリー、車載半導体、モーター、モーター制御システムを自社開発する唯一のNEVメーカーだ。現在12万人以上のエンジニアと技術者を雇用し、営業日ごとに40件以上の新特許を申請している。
同社は2020年にブレードバッテリーを導入した。平板で長方形のデザインにより冷却と予熱性能を向上させ、コバルトフリーのリン酸鉄リチウム(LFP)化学組成により、鋭利な物体による貫通テストでも30-60度の温度範囲で煙や炎を発生させなかった。ブレードバッテリーは5000回以上の充放電サイクルにも耐えられる。