スズキは、「インドネシア国際オートショー(GIIAS)2025」に、同社初の量産電気自動車(BEV)『eビターラ』を出展した。2026年、インドネシアで発売する。
eビターラは、優れたデザイン、先進技術、最新世代の安全機能、そして印象的な性能を提供する。この車両は電気自動車の先進性とSUVの能力を組み合わせている。
スズキは、カーボンニュートラルへの取り組みを強化するマルチパスウェイ戦略の一環として、eビターラを革新的なソリューションとして位置づけている。同社は環境技術を単なるトレンドではなく、重要な必要性と捉えている。

BEVパワートレインは、モーターとインバーターを一体化した高効率のeAxle、安心・安全を追求したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。BEVの特長である発進時のキビキビとした加速と、低速から高速までの追越し時のシャープな加速を実現している。
「ALLGRIP-e」は、スズキの強みである四輪駆動の技術を駆使し、前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WD。パワフルな走りだけではなく、レスポンスに優れた緻密なコントロールも可能とした。また、片側のタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)することで悪路からスムーズに脱出できるTrailモードも備えている。
プラットフォームにはBEV専用に新しく開発した「HEARTECT-e」を採用した。軽量な構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内空間を特長としている。また、メインフロアはフロア下メンバーを廃止し、電池容量を最大化している。
