音の変わり幅がもっとも大きいのはズバリ、“アンプDSP”の追加![初めてのカーオーディオ“とっておき”をプロが提案]

パワーアンプ内蔵DSPの一例(ゴールドホルン・DSPA 406)。
パワーアンプ内蔵DSPの一例(ゴールドホルン・DSPA 406)。全 3 枚

純正オーディオの音に不満を抱くドライバーが増加傾向にある。さて、その不満を解消するにはどうするべきか……。当連載ではその点を全国の有名「カーオーディオ・プロショップ」に訊き、具体的な“初めてプラン”を紹介している。

今回は、福岡県粕屋町にて店舗を構える実力ショップ、『エモーション』の橋本さんに話を聞いた。

◆純正オーディオの音が良くない車種が増加中!? そうであればベストな策は…

早速、エモーションの橋本さんに、音を良くしようと思ったときのお薦め方法を訊ねると……。

「当店では、ご予算が大体10万円ほどおありでしたらパワーアンプ内蔵DSPの追加をお薦めしています。なぜなら、この方法が最も音の変わり幅が大きいからです。

ちなみにスピーカー交換をご希望される方も少なくなく、それに落ち着くこともありますが、その場合にもDSPの追加が効果的であることはしっかりご説明しています。

音の変わり幅が大きい最大のポイントは、純正オーディオの音が良くないケースが多いことにあります。特に最近は、何らかのサウンド設定が施されている車種が増えていて、そうであると特にスピーカーを換えてもその性能を発揮し難いです。スピーカーに送られる信号の質が良くない以上、音が良くなる伸びシロは限定的に成らざるを得ません」

パワーアンプ内蔵DSPの一例(アドン・Z600DSP)。パワーアンプ内蔵DSPの一例(アドン・Z600DSP)。

◆アンプDSPを用いれば、純正オーディオの影響を排除可能に!

「しかし外部入力のあるパワーアンプ内蔵DSPを追加すれば、そこにスマホやお好きなミュージックプレーヤーを接続することで、システムの最上流からスピーカーの手前までを刷新できます。結果、純正メインユニットの影響を排除できるので、スピーカーは純正のままでもガラリと音が良くなります。

その上でDSPの高度なチューニング機能を活用し、緻密なサウンドチューニングを施せば、一層聴こえ方が良化します。

なお、お薦めの機種は、アドオン、もしくはゴールドホルンのエントリーモデルです。これらは本体が5万~6万円台でコントローラーもリーズナブルです。そしてBluetoothに対応していますので、スマホをワイヤレス接続できます。

これらでしたら当店では多くの場合、配線作業費や工賃も含めて10万円を少し超えるくらいでお取り付けしています。

パワーアンプ内蔵DSPの一例(ゴールドホルン・DSPA 406)。パワーアンプ内蔵DSPの一例(ゴールドホルン・DSPA 406)。

◆とりあえず配線を簡略化することで、初期費用のコンパクト化が可能に!

「ところでDSPを使う場合には、マルチアンプシステムを組みたいです。そうすればフロントスピーカーが2ウェイの場合、ツイーターとミッドウーファーのそれぞれをパワーアンプの1つの出力で駆動できるのでドライブ力が上がり、各スピーカーに送る信号の個別制御も可能になり、緻密な音調整も行えます。

しかしコストを抑えたいとのご要望があれば、マルチアンプシステム化は後回しにしても良いでしょう。そうすることで配線作業を効率化できその分工賃を抑えられます。当店の場合、車種によってはすべて込みで10万円以下でご提供できます。

ちなみにご予算が5万円ほどということでしたら、選択肢はスピーカー交換に絞られます。その場合にも、後からご予算ができ次第パワーアンプ内蔵DSPの追加をご検討いただきたいですね。そうすることで大きな満足度を得られます。多くの方にその楽しさをご体験いただきたいと思っています。

お近くでしたらぜひお気軽にお越しください。さらに詳しくご説明いたします。お待ちしています」

《太田祥三》

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