NECが8月24日から28日までの5日間、米国ジョージア州アトランタで開催される「第31回ITS世界会議2025」に出展し、論文発表を行うと発表した。
ITS世界会議は欧州、米州、アジア太平洋のITS団体が連携し、道路交通問題の解決とビジネス創出を目的に毎年開催される唯一の国際会議。NECはITS Japanパビリオン(ブース番号216)に参加する。
展示では「明日のモビリティを創る」をテーマに、ICTを活用した安全・安心で環境にやさしいモビリティサービスの実現を目指す。特にBeyond 5G技術の時空間同期型光ファイバセンシングと分散コンピューティング、AIを融合した社会インフラ基盤の進化を紹介する。

高速道路に敷設された通信用光ファイバをセンサーとして利用し、交通状況や路面状況をリアルタイムで把握する光ファイバセンシングを実用化。独自の分析AIにより近未来の交通流予測や路面の乾燥・湿潤・凍結などの監視を行い、走行リスクを可視化する。これらの情報を時空間同期されたデジタルツイン上に展開し、数十分後の交通状況を予測して渋滞の緩和を促すシミュレーションを実施する。
NECはこの技術を基盤としたサイバーフィジカルシステムを拡張し、Beyond 5G時代のデジタルインフラを提供する。論文発表は8月27日15時からジョージアワールドコングレスセンターで行われ、タイトルは「TSE (Traffic State Estimation) in Congestion to Extend Applicability of DFOS」だ。