ビンファストは、7月23日~8月3日に開催された「インドネシアモーターショー(GIIAS) 2025」で、右ハンドル仕様のCセグメント電気SUV『VF7』を発売した。
VF7はインドネシア向けとしては5番目のモデルとなり、同社の電気自動車ラインアップの多様性を示している。
VF7は「VF7エコ」と「VF7プラス」の2つのバージョンで展開される。インドネシアでの価格は、VF7エコが4億9900万ルピア(バッテリー込み)、VF7プラスが5億9900万ルピア(バッテリー込み)となっている。

さらに、2028年3月1日まで、グローバル充電ステーション開発会社V-GREENが運営するビンファスト充電ステーションでの無料充電サービスも提供される。アフターサービスでは、10年または20万kmの業界最高水準の保証を提供している。最初のVF7車両は今年中にインドネシアの顧客に納車される予定だ。
VF7は著名なイタリアのデザインスタジオ、トリノデザインが手がけた「アシンメトリック・エアロスペース」デザイン言語を採用している。外観は前後のビンファスト特有の「V」字型LEDライトストリップが特徴的で、クーペスタイルの傾斜ルーフ、大型ホイールアーチ、最大19インチのアロイホイールが力強いスタンスを演出している。
車体寸法は全長4545mm、ホイールベース2840mm、全幅1890mm、全高1635mm、最低地上高190mmで、広々とした室内空間を実現している。インテリアは12.9インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、ツートーンのDカットステアリングホイール、ピアノキーを思わせるギアセレクターボタンなどを装備している。

パフォーマンス面では、VF7プラスは2つの電気モーターを搭載し、最大出力260kW(349hp)、最大トルク500Nmを発生する。70.8kWhバッテリーと組み合わせ、NEDC基準で最大471kmの航続距離を実現している。
VF7エコは単一の電気モーターで最大出力130kW(174馬力)、最大トルク250Nm、59.6kWhバッテリーを搭載し、NEDC基準で最大430kmの航続距離となっている。
安全面では7つのエアバッグと、ABS、EBD、BA、ESC、TCS、HSA、ROMなどの先進安全システムを標準装備している。プラスバージョンには、ハイウェイアシスト、トラフィックジャムアシスト、オートレーンチェンジアシスト、緊急ブレーキ、360度サラウンドビューモニタリングなど17の先進運転支援機能を含むADASパッケージが搭載されている。