懐かしのクルマが昭和の街並みをパレード…喜多方レトロ横丁 昭和レトロモーターShow 2025

第19回 喜多方レトロ横丁 昭和レトロモーターShow 2025
第19回 喜多方レトロ横丁 昭和レトロモーターShow 2025全 52 枚

福島県喜多方市のレトロ横丁商店街で7月19日と20日、夏の恒例イベント「喜多方レトロ横丁」に合わせて「昭和レトロモーターShow」が行われ、内外の懐かしき名車がパレードした。

JR喜多方駅にほど近い市中心部には明治から昭和にかけての建物が点在し「喜多方レトロ横丁」と呼ばれている。この通りを歩行者天国として縁日や様々な屋台、家電や映画館版の展示、レトロファッションショーやバナナのたたき売りといったイベントが繰り広げられる夏祭り。

このメイン会場の通りを昭和レトロモーターShowにエントリーした車両が、2日間ともオープニングとしてパレード。色とりどりの市民手作りの七夕飾りやずらりと並んだ屋台の前を懐かしいクルマやバイクがゆっくりと進むと、沿道の来場者たちは手を振ったりカメラやスマホを向けたりした。

車両の参加資格は、2輪車・4輪車ともに昭和年代までに生産されたもの。19日は62台、20日89台、延べ151台がエントリーした。

沿道に向かって面白おかしくアピールしていたのは、日産『フェアレディZ』白パト仕様(1974年)。毎回異なった車両をパトカー仕様にして参加しているという常連で、誘導棒などで”なんちゃって警告”をしたりして笑いを誘っていた。

茨城から遠征してきたというスバル『360』や初代日産『サニー』、7代目『スカイライン』はいずれもエアコン無しで(ほかの参加車もほとんどがエアコンが付いていない)、炎天下、窓を全開にしながら走ってきたという。鉢巻き姿のスバルオーナーは「夏は暑いのが当たり前。三角窓もよく効くよ!」と笑い飛ばしていた。

参加したのは沖縄由来の左ハンドル『スカイライン』1800GL(1973年)や『サファリ』になる前の日産『パトロール』(1974年)、シングルナンバーの2代目『ブルーバード』2ドア、東洋工業(現マツダ)時代の小型3輪トラック『T1500』(1965年)、フルサイズピックアップの2代目フォード『F-100』(1956年)など、希少な車両ばかり。

ほかにも、ホンダ『T360』(1964年)、スズキ『フロンテ』(1970年)、いすゞ『ベレット』(1972年)、トヨタ『カリーナ』(1973年)、日野『コンテッサ』(1969年)、MG『MGA』(1958年)、ポルシェ『911カレラ』などが隊列を組んだ後、商店街の一角に展示。それぞれが来場者からの質問を受けたりしていた。

また、福島トヨタからは初代『クラウン』と40系『ランドクルーザー』、トヨタカローラ福島から『セリカ』リフトバックを、それぞれにレストアして展示。こちらもスタッフらが様々な質問に応えていた。
 
炎天下とはなったが、両日とも快晴に恵まれて多くの人出に。一部オーバーヒートで立ち往生する車両があったものの、参加者も来場者も、レトロ感たっぷりの昭和の雰囲気を楽しんでいた。

主催した会津喜多方商工会議所の物江篤さんは、「毎年全国各地より出展いただき、ありがたい限り。19回目となる今回は、募集台数を大幅に超えるエントリーをいただき、出展をお受けできずお断りさせていただいた方も数名おりました。喜多方レトロ横丁は他地域の車両イベントとは違い、様々な催し・メニューがあり車両出展に特化したイベントではないため、出展者の方々へのおもてなし等、物足りなく思われているかと思いますが、クレームや苦情も言わず毎年楽しみしているよとお声がけいただく出展者の皆様には感謝しかありません」とひと安堵。「往年の名車が一堂に集い、パレード・展示の光景は圧巻の一言。実行委員会としましても、さらにイベント内容のブラッシュアップを図り、より良いイベントとしていきたいです」と話していた。

《嶽宮 三郎》

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