EVジェネシスは8月1日より、ソーラーパネルを搭載した3輪EV『スリールオータ』の特別仕様モデルを全国限定30台で発売した。SNSでは「近未来な風貌だけど、前から見るとなんか可愛いな」などコメントが集まり、注目を集めている。
同社は1年間の実証実験を経て、ソーラーパネルだけで30~40km走行可能なスリールオータを完成させた。今回の限定モデルは災害対応と日常利用を両立する次世代モビリティとして位置づけられている。
3輪EVのスリールオータの車両登録は「側車付軽二輪車」に該当し、普通自動車免許で運転することができる。3人乗りが可能となっており、車検や車庫証明が不要、さらにヘルメット不要で乗ることができる。充電は家庭用100Vコンセントを使用する。

今回発表された限定モデルには、世界水準23%の高効率ソーラーパネル2枚を搭載し、太陽光だけで30~40kmの走行が可能。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーSサイズ(航続距離60km)、MPPT(最大電力点追従制御装置)、インバーター内蔵(家電使用・電配機能付き)、ハードドア付きなどの装備を備える。
ボディーカラーはホワイト、ペパーミントグリーン、ピンク、バイオレットの4色から選択できる。
限定モデルの通常価格は140万円(スタンダードモデルは98万円。いずれも税別)。車検・車庫証明不要(側車付き軽二輪またはミニカー登録)で、年間自動車税3600円、重量税も新規登録時の4900円のみという点もメリットだ。
ソーラーパネル搭載モデルでは、停電時にも太陽光で電気を生み出し、安全性の高いリン酸鉄リチウムバッテリーに蓄電する「小さな発電所」として機能する。災害時にはスマートフォン600台分の充電が可能で、停車中でも走行中でも発電・充電を行う。

そんなソーラーパネル搭載EV「スリールオータ」に対して、X(旧Twitter)では「近未来な風貌だけど、前から見るとなんか可愛いな」と評価する声が集まっている。
他にも「ハードドア付きなら有りだな」「昭和のオート三輪風に、カスタムして、乗ったらウケそうです」といったカスタム案も共有されていた。ソーラーパネル搭載EVという点に対しては「早くソーラー付きEVが一般的になることを以前から願っている」といったコメントも見られた。
また、EVジェネシスでは地域インフラ強靭化に資するモビリティを多数開発中で、災害用電配車、免許返納対応モデル、超発電EV「鎧」、スリールオータ・トラック、リムジン、空飛ぶモビリティ、ボートなどを予定している。