今回からスタートする当連載では、車内エンターテインメントの最新事情を研究していく。第1回目となる当回では、音楽の聴き方について考える。今や車内でも、スマホがソースユニットとして活躍しているわけだが、この賢い使い方を考察する。
◆かつてはスマホのミュージックアプリが車内でも使われていたのだが…
ところで車内の音響システムの中心となるのは、メインユニットだ。そしてそのメインユニットは当然ながら、ソースユニットとしても機能する。しかしながら昨今は、メインユニットがソースユニットとして使われる頻度は減っている。
ラジオやテレビが楽しまれるときにはこれがソースユニットとなるものの、音楽や映像コンテンツが楽しまれる場合には、外部機器が使われるケースがほとんどだ。なので、CD/DVDメカが省かれているメインユニットも増えている。
で、使われる外部機器の大本命はズバリ、スマホだ。
ちなみに、スマホが車内でもソースユニットとして使われるようになったのは2010年代の初めのころだが、当時はミュージックアプリが活用されていた。つまり、パソコンにてリッピングされたCDの楽曲データが、そのままスマホに格納され家の外に持ち出され、それが車内でも再生されていたわけだ。
![[車内エンタメ最新事情]第1回 今や音楽はスマホで聴くのが大本命! 賢い使い方を考察!](https://response.jp/imgs/fill2/2133391.jpg)
◆以前なら買うのをためらったレベルの作品も、片っ端から気軽に聴ける!
しかしながらそれすらも今や昔の話となりつつある。現在ではミュージックアプリが使われるケースはかなり減り、それに代わってストリーミングアプリが使われることが増えている。
ストリーミングアプリがここまで一般的になっているは、とにもかくにも「便利だから」だ。かつてのようにCDをリッピングする手間がかからないことも利点だが、それにもましてCDを買わなくて済むことが最大のメリットだ。有料サービスを利用する場合には月々費用が発生するが、CD1枚を買うよりも安いケースがほとんどだ。にもかかわらず好きな音楽が聴き放題になる。かつてなら、「買うほどではない」と思うレベルの作品も気軽に聴ける。
ただし一部、聴けないアーティストも存在している。しかし聴ける作品の方が圧倒的に多い。不便を感じることよりも、便利だと思う局面ばかりだ。
![[車内エンタメ最新事情]第1回 今や音楽はスマホで聴くのが大本命! 賢い使い方を考察!](https://response.jp/imgs/fill2/2133390.jpg)
◆ストリーミングアプリは音質面でも有利。ただし注意点もある!?
そして最新の音楽ストリーミングアプリは、高音質化も顕著だ。音質面でもアドバンテージを発揮する。
なお、注意点もあるので触れておきたい。高音質に対応しているアプリでも、通常音質の設定のままになっていれば、利点は発揮されない。そしてスマホ自体に省データモード機能が備わっていて、そのモードに設定されていると、アプリの高音質設定が無効になることがある。
なお、通信量を節約したい場合には、ダウンロード機能を積極的に活用しよう。そしてプレイリスト機能も使うと便利だ。好きな曲ばかりをシャッフル再生にて延々と楽しめたり、シーンに応じてプレイリストを変えてかかる曲を変えられたりもする。もしもまだストリーミングアプリを使っていないというのなら、これを使わない手はない。ぜひお試しを。
今回は以上だ。次回はそのスマホをどう繋ぐかについて考えていく。お読み逃しのなきように。