SUBARU(スバル)車に込められたデザイン哲学「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」を解説する三樹書房の書籍『スバル デザイン』が、カバー装丁を刷新して新装版として登場した。
本書では、スバルの前身である中島飛行機から受け継がれる航空機設計のDNAが、現代のクルマづくりにどのように息づいているのかを紹介。デザイン部長を務めた石井守氏のインタビューを中心に、安全性と楽しさを両立させるスバル独自のデザインアプローチが語られている。
スバル『360』やスバル『1000』といった戦後の名車の設計思想から、現代の“SUBARU”車に共通するフロントフェイス --- 六連星の歴史を象徴するヘキサゴングリルや、航空機の眼力を思わせるホークアイ型ヘッドランプ --- まで、ひと目でスバルとわかる統一された表現手法が解説されている。
特に注目すべきは、水平対向エンジンの動きを視覚的に取り込んだ“コの字型”ランプデザインなど、航空機の夢や技術がいかに21世紀のSUBARU車に表現されているかという点だ。
掲載写真はオールカラーで450点以上。過去のデザインスケッチや現場の様子も収められ、ビジュアル面でも読み応えがある構成となっている。
スバルのモノ造りにおける「不易と流行」、すなわち「変わらない哲学と、時代に合わせて進化する姿勢」を紐解くことで、読者はスバルデザインの奥深さに触れることができる。デザインに興味のある層のみならず、スバルファンや自動車愛好家にとっても必読の一冊である。

『スバル デザイン』<新装版>
スバルデザイナーが貫く哲学 継承とさらなる進化
著者:御堀直嗣
発行:三樹書房
体裁:B5判・並製・オールカラー144頁
定価:4180円(本体価格3800円+消費税)
目次
ショーで魅せるティザーカーから量産車へ
コンセプトカー「VIZIV」シリーズ
SUBARUデザインの根底に流れる100年の夢 石井守
SUBARU 100年のデザインの変遷をみる
第1章 カーデザインとは何か?
第2章 カーデザインの手順
第3章 SUBARUデザインの変遷
第4章 SUBARUデザインの哲学
第5章 1980年代以降のSUBARUデザインの足跡
第6章 SUBARUデザインの現在、そして未来
おわりに 御堀直嗣
本書刊行までの経緯

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