デンソーは18日、QRコードのこれまでの歴史と今後を広く知ってもらうための「QRコード特設サイト」を新たに開設し、コーポレートサイト上で公開した。
QRコードは1994年にデンソーが自動車部品の生産現場での「もっと効率よく製品情報を扱えないか」という課題から開発した。大容量データの収納や高速読み取り、汚れに強い特長を持つ2次元コードだ。
デンソーはQRコードを普及させ社会に役立てたいとの思いから国際標準化を推進し、誰でも無償で利用できるようにした。現在では様々な産業の生産性向上や決済システム、安全な駅のホームドアなどに活用され、世界中の日常生活に浸透している。
特設サイトでは、クルマづくりの現場から生まれたイノベーションの歴史や普及の背景、動画コンテンツ、開発者の技術開発ストーリーなどを掲載している。
また、8月23日(土)にはNHKのドキュメント番組「新プロジェクトX~挑戦者たち~」でQRコードが取り上げられる予定だ。この番組は平成から令和の時代に挑戦し続けた人々を紹介する群像ドキュメンタリーで、QRコードの開発に携わった技術者や研究者の思いや困難の克服、世界標準化への道のりを秘話とともに振り返る内容となっている。