ヘネシー・スペシャル・ビークルズは、世界限定1台のハイパーカー『ヴェノムF5レボリューションLF』を14日に米カリフォルニアで開幕した「モントレーカーウィーク2025」で発表した。
このモデルは、同社の新設されたカスタム部門「マーベリック」による初の作品となる。アメリカの起業家ルイス・フローリー氏の個人的な仕様により、独特なエアロダイナミクスパッケージからココアブラウンのカーボンファイバーまで、すべての要素がカスタマイズされている。

新開発のカーボンファイバータブを採用し、ヘネシーの最新エボリューションパッケージとオープントップの『F5』をトラック仕様の「レボリューション」構成で組み合わせた。デザインは既存の「ステルスシリーズ」をベースとしており、ノーズからテールまでカーボンファイバーが流れるように配置されている。
パワートレインには新開発の6.6リットル ツインターボV8「フューリー」エンジンを搭載し、最高出力2031hpを発生する。エアロダイナミクスの改良により、ルーフの有無に関わらず高速での安定性を確保している。
内装では新世代のカーボンモノコック「XCell_2」タブを初採用。剛性、シート人間工学、ペダルボックスの配置を改良し、6速MT用の3つ目のペダル(クラッチペダル)のスペースを確保してより良いドライビングポジションを実現している。

アナログな接続性を重視した内装設計により、新しいセンターコンソールには無垢のアルミニウムから削り出されたHパターンのゲート式シフターを配置。各スイッチやコントローラーは時計製造レベルの精密さで再設計されており、昼間は周囲の光を吸収し夜間は柔らかく光る蛍光インフィルスイッチギアを採用している。
マーベリック部門は今回の発表と同時に正式に立ち上げられ、少数の顧客がヘネシーチームと密接に協力して、個人的なヴェノムF5を製作できるようになる。カスタムペイントから新しい機械的要素、カーボンファイバー仕上げ、個人仕様の内装、さらには再設計されたボディワークまで、プログラムは顧客の個性を祝福するヘネシーのコミットメントを反映している。
