SUV風デザインが新しい! 走りも変わったボルボのコンパクトEV『EX30 クロスカントリー』日本発売

ボルボ EX30 クロスカントリー
ボルボ EX30 クロスカントリー全 53 枚

ボルボ・カー・ジャパンは21日、コンパクトEVのボルボ『EX30』にクロスオーバーテイストを加えた『EX30 クロスカントリー』をラインアップに追加し、日本での販売を開始すると発表した。価格は649万円。

「クロスカントリー」はボルボ伝統のクロスオーバーモデルで、SUVのような外観だけでなく引き上げられた車高、専用設計のサスペンションなどにより、走りにも個性が与えられているのが特徴。EX30 クロスカントリーでもこれまでの特徴を現代的に解釈し、リラックスかつ快適なドライビング体験を提供するとしている。

◆ブラックで力強く、個性あふれるスタイリングに

ボルボ EX30 クロスカントリーボルボ EX30 クロスカントリー

エクステリアデザインは、EV然としたクリーンなイメージを強調した標準のEX30に対し、ブラックのパーツを多用することで力強さを感じさせるスタイリングとなっているのが特徴。最も目を引くのがフロントマスクで、新たに装着されたブラックの専用フロントシールドが新たな個性を生み出している。

このフロントシールドには等高線が描かれており、ボルボの生まれ故郷であるスウェーデンの最高峰「ケブネカイセ山」の座標を示している。こうした遊び心も北欧デザインならでは。

ボルボ EX30 クロスカントリーボルボ EX30 クロスカントリー

このほかにも、バンパー下部の「ヴェイパーグレー インサート」パーツ、“Cross country”ロゴ入りのCピラーパネル、ホイールアーチエクステンション、“Cross country”ロゴ入りの専用リアバンパー、テールランプをつなぐブラックのシールドパネル、そしてクロスカントリー専用の19インチマットブラックホイールなどを採用した。

開発の段階から日本市場の要望を取り入れたEX30は、日本の機械駐車場にも入る取り回しのしやすいサイズが特徴。クロスカントリーは全長4235mm×全幅1850mm×全高1565mm、ホイールベースは2650mmとなっており、EX30に対し15mmずつ広く、高くなっている。最低地上高では20mm高く(195mm)なっており、ラフな路面状況にも対応する。

ボルボ EX30 クロスカントリーボルボ EX30 クロスカントリー

◆シンプル&クリーンを徹底したインテリア

インテリアにリサイクル素材などを多用することで、ボルボならではのサステナビリティを体現したEX30だが、クロスカントリーでも自然素材とリサイクル材、バイオ素材を取り入れた「Pine」仕様のインテリアを採用。クロスカントリーらしく自然を感じさせるような常緑樹の松やモミの葉からインスピレーションを受けた安らぎのカラーリングとなっている。

機能面ではEX30と共通で、メーター類も縦型の大きなセンターディスプレイに集約させた先進的かつシンプルコックピットが特徴。サイドウインドウの開閉スイッチもセンターコンソールに集約、サウンドシステムも標準装備となるハーマンカードンのバータイプのスピーカーのみとするなど、徹底した集約化をおこなうことで限られた空間を広々と使うことができる工夫も凝らされた。

ボルボ EX30 クロスカントリーボルボ EX30 クロスカントリー

パワートレインの展開は1種類のみで、最上級の「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」となる。その名の通り前後にそれぞれモーターを搭載する四輪駆動で、出力とトルクは前156hp/200Nm、後272hp/343Nmと圧倒的。0-100km加速はわずか3.7秒の俊足だ。また重量が増加し車高が上がった分航続距離は微減したものの、それでも大容量バッテリーにより500kmを実現している。

◆より柔らかく快適になった乗り心地

走りの面では、EX30と比べ柔らかくなった前後サスペンションにより、従来のボルボらしい快適な乗り心地と豊かな接地感を実現している。リアのアンチロールバーもより柔らかく、前後ダンパーも車高やタイヤサイズに合わせ新設定、クロスカントリーらしい乗り味となっている。ステアリングのソフトウェアも調整され、トルクの立ち上がりや戻りの動きが最適化されるなど、運転操作に関わる細かな部分にも手が加えられている。

ボルボ EX30 クロスカントリーボルボ EX30 クロスカントリー

EX30 クロスカントリーの価格は649万円と、シリーズ最上級モデルに位置するが、唯一無二の個性を武器に日本市場へアピールする。また、今回の発表に合わせて、EX30シリーズのラインアップも刷新。新たに500万円を切るエントリーグレードの「EX30 プラス シングルモーター」(479万円)を加えた全5グレードの展開となった。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. <新連載>[車内エンタメ最新事情]音楽を聴く場合、スマホはどう繋ぐ? 便利なのは? 音が良いのは?
  3. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  4. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る