ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]

ソニー・ホンダモビリティの『AFEELA 1(アフィーラ・ワン)』
ソニー・ホンダモビリティの『AFEELA 1(アフィーラ・ワン)』全 3 枚

ソニーグループとホンダが手掛ける電気自動車(EV) 「AFEELA(アフィーラ)」をめぐり、米カリフォルニア州の自動車販売会社の業界団体「新車ディーラー協会(CNCDA)」が、両社が出資する合弁会社の「ソニー・ホンダモビリティ」やホンダ米国法人などを提訴したという。同協会が発表したもので、きょうの読売なども「ソニー・ホンダを提訴、米ディーラー団体」とのタイトルで取り上げている。

それによると、ソニーとホンダのコラボで初めて市場投入するEVの『アフィーラ1(ワン)』は今年1月から予約受け付けをインターネット上で開始。2026年に米国で納車を始める予定だが、カリフォルニア州法は、自動車メーカーや関連会社がフランチャイズのディーラーと販売で競合するのを原則禁止。2024年から、メーカーが新ブランドを立ち上げる際、新規または既存のディーラー網を通して販売するよう求める条文が追加されたという。

このため、同協会はアフィーラをインターネット経由で消費者に直接販売しているのは州法に違反しているとし、一審にあたるカリフォルニア州の上級裁判所に,差し止めを求めている。

EV大手のテスラもネット経由で消費者にEVを直接販売しているが、契約販売店を持たないため、認められているという。同協会は訴状で「州内のホンダの販売店はソニー・ホンダのEVを販売する機会を奪われ、深刻な経済的損失を受けている」とも伝えている。今後、ソニー・ホンダの米国法人が、ホンダのディーラーとの競合が禁じられるホンダ米国法人の関連会社にあたるかどうかが争点の一つとみられており、成り行きが注目される。

2025年8月25日付

●内閣支持急上昇39%、首相辞任を42%、思わぬ50%、本社世論調査(読売・1面)

●社説、ガソリン減税 脱炭素と代替財源に責任持て (読売・3面)

●日本車タイで巻き返し、低価格HV中国勢に対抗 (読売・4面)

●ソニー・ホンダを提訴、米ディーラー団体、EV直接販売巡り (読売・4面)

●戦後80年、車を作る喜び奪われて、終戦前日に爆撃トヨタの工場 (朝日・23面)

●三菱自が小型販売店、都市部コンビニ跡地活用(日経・1面)

《福田俊之》

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