国土交通省は8月25日、道路メンテナンス年報のとりまとめを発表した。2014年度から道路管理者に義務付けられた5年ごとの定期点検の一環で、今年度は橋梁やトンネルに加え、路面下の空洞調査も実施された。
調査延長は3079kmで、全対象の約15%にあたる。その結果、路面陥没の危険が高いと判定された空洞は119か所に上り、すでに修繕に着手済みとされる。国交省は事故を未然に防ぐため、点検と補修の継続を強調している。
では、もしドライバーが実際に走行中、目の前に陥没を発見したらどうすればよいのか。
まずは慌てずに減速し、ハザードランプを点灯して後続車に注意を促すことが大切だ。陥没箇所に近づきすぎず、安全な位置で停車して状況を確認する。
次に、国道や高速道路であれば「#9910(道路緊急ダイヤル)」へ連絡する。一般道の場合は、市役所など自治体に通報し、道路管理者へ情報が伝わる仕組みになっている。迅速な通報は、二次被害を防ぐとともに修繕の早期実施につながる。
国交省が進める点検と補修に加え、ドライバー自身の冷静な対応もまた、安全な道路環境を守る鍵だ。