インドのタタモーターズが、南アフリカの乗用車市場に再参入した。
ヨハネスブルクのサントンにあるザ・ガレリアで開催された発表会では、『ハリアー』、『カーヴ』、『パンチ』、『ティアゴ』の4車種が披露された。これらの車種は南アフリカの消費者の多様なモビリティニーズに応えるよう設計されている。
今回の再参入は、南アフリカ最大手の自動車グループであるモータスホールディングスとの戦略的提携により実現した。タタモーターズ乗用車は2020年の17万台から2025年には56万台超へと350%の成長を記録している。
タタモーターズ乗用車・電気モビリティ部門のシャイレシュ・チャンドラ社長は「南アフリカへの復帰は、タタモーターズのグローバル展開における重要な節目だ。最先端技術、妥協のない安全性、モダンなデザインを備えた新世代車両を、安全性、品質、革新性を重視する市場に投入できることを嬉しく思う」と述べた。
タタモーターズ乗用車は全国40店舗の販売網でスタートし、2026年までに60店舗への拡大を計画している。同社は技能開発、雇用創出、技術者・営業・アフターサービスチームの研修プログラムへの投資を通じて、地域経済への貢献も目指している。
発売される4車種のうち、ハリアーは全長4605mmのSUVで、2.0リッター ターボエンジンを搭載し125kWと350Nmを発生する。10.25インチまたは12.3インチのタッチスクリーン、最大6個のエアバッグ、レベル2のADAS機能を装備している。
カーヴは全長4308mmのクーペ風SUVで、1.2リッター ターボエンジンが88kWと170Nmを発生する。6速マニュアルまたは7速DCT自動変速機を選択できる。
パンチはコンパクトSUVで、1.2リッター エンジンが65kWと115Nmを発生する。90度まで開く広いドアが特徴的だ。
ティアゴは全長3767mmのハッチバックで、1.2リッター エンジンが63kWと113Nmを発生する。5速マニュアルまたはAMT変速機を選択できる。
全車種でグローバルNCAPまたはインドのバーラトNCAPで4つ星または5つ星の安全評価を獲得している。