日産自動車は8月22日、軽スーパーハイトワゴンの新型『ルークス』を先行公開した。発売は秋頃を予定しており、メーカー希望小売価格(予定)は160万円台からと発表されている。
正式な価格は未定だが、従来モデルや競合車の価格設定を踏まえると、グレードや駆動方式によって165万~230万円台の幅広いレンジになると予想される。
従来型ルークスは2020年の登場時、標準仕様「S」で141万5700円(税込)から設定され、2024年の一部改良後は装備強化により150万円台後半から200万円台前半となっていた。4WDモデルは2WD比で15万~20万円程度高く設定されていた。
新型は先進安全装備やコネクティッド機能の標準化、内外装デザインの刷新により、価格上昇が見込まれる。予想価格レンジは以下の通り。
標準仕様(S/X系・2WD):165万~180万円前後
標準仕様(S/X系・4WD):185万~200万円前後
ハイウェイスター系 NA(2WD):185万~195万円前後
ハイウェイスター系 NA(4WD):200万~210万円前後
ハイウェイスター・ターボ(2WD):200万~210万円前後
ハイウェイスター・ターボ(4WD):215万~230万円前後
◆日常の移動に新たな価値を
新型ルークスは、従来の軽自動車の枠を超えた快適性と先進装備を備える点が特徴だ。インテリアには開放感を重視したデザインを採用し、12.3インチの統合型インターフェースディスプレイを搭載。車内空間をシームレスにつなぐ設計とし、まるで自宅のリビングにいるかのような快適さをめざした。
安全性能では「インテリジェント アラウンドビューモニター」(移動物検知、3Dビュー機能付)を採用。交差点やT字路などの死角を映像化することで、運転時の安心感を高める仕組みを整えた。前型モデルで評価された機能をさらに進化させて搭載している。
開発は日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社NMKVのマネジメントのもとで進められ、企画・開発を日産が担当した。スーパーハイトワゴンという競争が激しいカテゴリに投入される戦略モデルであり、販売の中核を担うことが期待される。
日本マーケティング&セールスを担当する執行職の杉本全氏は「新型ルークスは新しい軽のスタンダードとして自信をもって投入する。日常の移動に新たな価値をもたらす」とコメントしている。