日産自動車は8月28日、SUV『キャシュカイ』改良新型の新型e-POWER搭載モデルの英国価格を発表した。現地ベース価格は3万4860ポンド(約695万円)からとなる。
新型e-POWERは燃費効率、性能、静粛性、排出ガス性能の全てが向上したにも関わらず、ほとんどのグレードで価格は据え置かれ、2つのグレードでは50ポンド値下げされた。アセンタプレミアム、Nコネクタ、テクナプラスは価格据え置き、Nデザインとテクナは50ポンド値下げとなった。
e-POWERの独自性は、キャシュカイの車輪が強力な電気モーターのみで駆動され、効率的な1.5リッター直噴ターボガソリンエンジンは純粋に発電と車載バッテリーの充電に使用される点にある。これによりドライバーは電気自動車の静粛性、瞬時の応答性、滑らかで直線的な加速を楽しめる一方、ガソリンスタンドでの給油という利便性と親しみやすさも維持される。
新型e-POWERでは、あらゆる主要分野で大幅な改善が実現された。燃費効率は15%向上し22.2km/リットル(WLTPサイクル)となり、最大航続距離は1200kmに達する。これにより給油回数が減り、コスト削減につながる。
CO2排出量は116g/kmから102g/kmに減少し、現行モデルと比較して12%の削減を実現。これによりVED税率区分も下がる。キャビン内の騒音は最大5.6dB削減され、高速道路を含めてより電気自動車らしい静粛性を提供する。
スポーツモードでの出力は11kW向上し151kW(188hpから201hp)となった。サービス間隔は9000マイルから1万2000マイルに延長され、顧客の総所有コストが削減される。
新型e-POWER搭載キャシュカイの生産は、英国サンダーランド工場で既に開始されている。同工場では2006年以来450万台のキャシュカイが製造されており、19年間で平均2分半に1台のペースで生産されている。