【ボルボ XC60 新型試乗】キレ味よくスムースな走り、ボルボらしいステアリングは“ソフト”で…島崎七生人

ボルボ XC60 Ultra B5 AWD
ボルボ XC60 Ultra B5 AWD全 29 枚

先ごろ累計販売台数が270万台を超え、あの『240』の記録を塗り替えたボルボ『XC60』。現行の2代目は2017年の日本導入ながら、依然、人気は上々のようで、2024年は『XC40』(3982台)に次ぐ2位の販売台数(2362台)だったという。

【画像】ボルボ XC60 Ultra B5 AWD

そんなXC60が“さらなる完成形へ”(二ュースリリースのタイトルより)ということで登場させたのが今回のモデル。外観では2方向から伸びる車線を重ね合わせた、何とも今風の新しいパターンのフロントグリルが目を惹く。試乗車はシルバー色だったが、実車と対面した印象はなかなか優雅に思えた。

ボルボ XC60 Ultra B5 AWDボルボ XC60 Ultra B5 AWD

◆季節を選ばず、長距離も快適なインテリア

一方でインテリアは、お馴染みのスカンジナビアンデザイン。試乗車(Ultra B5 AWD)のシート表皮は標準のファインナッパレザーを使用したものだったが、無償オフションでネイビー・ヘリンボーンウィーブの選択も可能とのこと。

インパネ加飾、カップホルダー部のシャッターなどは純白のリアルウッドで、庶民の筆者には少々照れ臭いが、室内が明るくなることは確か。ずっと以前にどれかのボルボ車のレポートでも触れたが、シンプルな丸の形状のステアリングホイールは、外側がダーク色の2トーンで、これは汚れやテカりが淡色より目立ちにくく、長く乗る場合にありがたいはずだ。

ボルボ XC60 Ultra B5 AWDボルボ XC60 Ultra B5 AWD

従来の9インチから11.2インチにサイズアップされた中央のディスプレイは、どこがどうと細かな指摘はできないが、UXが改められ、操作もサクサクと動くようになり、以前よりもスムースな使用感になったと思う。

装備面の充実、満足度も相変わらず高い。今回は外気温35度の猛暑の中の試乗だったため、4ソーンフルオートマチックエアコンディショナーの恩恵に預かった。

後席がしかも左右独立で温度設定が可能だから、左(家内)、右(我が家の柴犬のシュン)と個別に設定。しかも吹き出し口はセンターコンソール後端だけでなくBピラー部にも備わるのがいい。シンボルマークを見ると冬場のヒーターも左右で設定可能なようだから、そういう季節にロケに出動する際も快適に過ごせるに違いない。

ボルボ XC60 Ultra B5 AWDボルボ XC60 Ultra B5 AWD

◆“ソフト”がボルボらしい

快適といえば、走りももちろんそうだった。

試乗車は電子制御エアサスペンションが備わっていたが、これが実によかった。路面状況、スピードを問わず、(今風の言い方なら)何気に、実はこの上なく秀逸なフラットライドを実現しているから。装着タイヤのピレリP ZERO、サイズ235/55 R19 105V(VOL)とのマッチングも良好で、路面からの気になる不快なショックや振動がないのがいい。

ボルボ XC60 Ultra B5 AWDボルボ XC60 Ultra B5 AWD

最新の改良では静粛性への対処も入念に行われたうえ、試乗車ではラミネートガラスが装着されていたため、このことも走行中の快適性に大きく寄与していた。

2リットルガソリンエンジン+モーターによるマイルドハイブリッドの動力性能は、アクセル操作に対してのレスポンスはキレ味がよくスムースで、いかなるシーンでも思い通りに走らせられる。運動性能でいえば、エアサスペンションはかなり自然で、ハンドリングも素直に躾けられていると思えるほど。ステアリングとサスペンションはモード切り換えが可能で、ステアリングについては、クルマの挙動をゆったりさせられる“ソフト”がボルボらしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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