パッドの次は“ホース”で差が出る!メッシュ化でブレーキはここまで変わる~カスタムHOW TO~

パッドの次は“ホース”で差が出る!メッシュ化でブレーキはここまで変わる~カスタムHOW TO~
パッドの次は“ホース”で差が出る!メッシュ化でブレーキはここまで変わる~カスタムHOW TO~全 3 枚

ブレーキチューニングといえば、ブレーキパッドの交換がはじめの1歩として知られているが、その次の1歩としてぜひオススメしたい、またメンテナンスとしてもオススメしたいのがブレーキホースの交換である。

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◆ブレーキホースがタッチに左右する仕組み

ブレーキは、ペダルを踏むとそこにある注射器のようなマスターシリンダーからフルードが押し出されて、車両側のパイプを通って、ゴム製のブレーキホースを使ってブレーキキャリパーに接続され、そのキャリパー内部でピストンが押し出されてパッドをローターに押し付ける仕組み。

ブレーキキャリパーはサスペンションと同じように上下に動くので、フレキシブルなゴムのホースでなければならない。そのゴムホースはブレーキの圧力を受けることにより膨らむ。これにより、ブレーキタッチがわずかに柔らかくスポンジーになっている。

◆メッシュホースでペダルフィールを“カチッと”改善

そこで、それを改善しようとして生まれたのがメッシュホースと呼ばれるパーツである。ゴムでできているブレーキホースの周りを金属製のメッシュでできた被服で包むことで、ブレーキを強く踏んでもこのゴムホース部分が膨張しないように、金属メッシュが抑えてくれる。そこでペダルのタッチがカチッとして、剛性感が上がり操作がしやすくなる。

ブレーキはペダルタッチが柔らかいほど、踏み込むストローク量は長くなるが、ドライバーはあまりストローク量が長いと不安を感じやすい。実はブレーキペダルは、そのストローク量が短くても、踏んだ量に応じてリニアに効くことで扱いやすさを感じる。

レーシングカーでは剛性の高いペダル、剛性の高いキャリパー、そしてメッシュホースが使われているので、ブレーキのペダルのストロークは極めて少ない。でもその少ない中に扱いやすさがあり、絶妙なコントロールもしやすくなっている。メッシュホースにすることでそのようなブレーキタッチに少し近づくのである。

そういった意味で、パッド交換の次にはホース交換がオススメだ。もしスポーツ走行をするようであれば、ホースを交換するときにフルードもすべて交換し、その際にスポーツフルードを投入することをおすすめする。

スポーツブレーキフルードは耐熱性が高く、ワインディングやサーキット走行などでブレーキの温度が上がっても、フルードが沸騰して気泡が生まれ、ブレーキが効きにくくなるベーパーロック現象が起きにくい。また、そういったスポーツフルードはブレーキタッチがカチッとするように設計されているため、ブレーキフルードとホースを同時に交換することで、よりそのペダルタッチを改善でき、扱いやすいブレーキにすることができるのだ。

◆10年超は要リフレッシュ:メンテナンスの目安と費用感

また、ブレーキホースの交換をおすすめしたいのが、製造から10年以上経ったクルマである。純正ブレーキホースもアフターパーツのメッシュホースも、いずれもホース自体はゴムでできている。それがサスペンションとともに動きながら、10年間もブレーキによる圧力を受けているとすると、なかなかのストレスである。実際製造から10年経ったからといってフルードが漏れてくることは少ないが、それでもブレーキの場合もし何かあったときに重大な事故やアクシデントにつながる。

そこで製造から10年以上経ったらブレーキホースのリフレッシュを推奨したい。それは純正ホースでもアフターパーツのホースでも同じで6年から10年ほど使ったら、ホースを交換しても良いのではないだろうか。

長く乗っている車では、純正ホースの後にメッシュホースに変え、さらにそのメッシュホースをリフレッシュする場面も考えられるが、無用なトラブルを避けるためには、数万円のブレーキホースと工賃は決して高くはない。そういった意味で、ブレーキホースのチューニングやメンテナンスは、走行距離に関わらず、製造からの時間も考慮してぜひ検討していただきたい。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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