BMWグループは、9月8日にドイツで開幕するIAAモビリティ2025において、BMWモトラッド『ビジョンCE』を世界初公開すると発表した。
この車両は、都市部における電動バイクモビリティの未来像を示すコンセプトモデル。排出ガスゼロの電動駆動に加え、ヘルメットや防護服を不要とする革新的な設計が特徴だ。
ビジョンCEの中核となるのは「ケージ」と呼ばれる金属チューブ複合構造の安全コンセプトだ。適切なシートベルト付きシート構造と組み合わせることで、ヘルメットや通常の防護服なしでも安全で感情的な乗車体験を実現する。

ケージの低い全高とオープンで風通しの良いデザイン、長いホイールベースにより、ビジョンCEは伸びやかでダイナミック、視覚的に軽やかな外観を持つ。コーティングされたアルミニウムの露出使用が排他的な技術的タッチを加えている。マットホワイトの基本色とブラックのコントラストカラーの組み合わせにより、明確で簡潔、彫刻的な外観を実現した。
もう一つのハイライトは、停車時に車両が完全に自立するバランス機能だ。この機能により、従来の二輪車にはない新しい利便性を提供する。
BMWモトラッドは2014年に「BMW C エボリューション」で、プレミアムメーカーとして初めて優れたデザインと電動駆動を組み合わせた。2022年には「BMW CE 04」を市場投入し、現在もそのセグメントで世界市場をリードしている。2024年には「BMW CE 02」も発表し、ユニークでカジュアルな新しいモビリティスタイルを象徴している。

25年前、BMWモトラッドは「BMW C1」で都市モビリティに革命をもたらした。洗練された安全ボディワークにより、ヘルメットや通常の防護服を不要とするスクーターだった。ビジョンCEはこの基本的な設計哲学を受け継ぎ、感情的なデザイン言語で新しい解釈を提示し、ユニークで前向きなビジョン車両を創造している。