トヨタ自動車は9月4日、東京都が発足させた水素プロジェクト「TOKYO H2」に参画すると発表した。
同プロジェクトは「水素で世界をリードする東京」を目指す官民連携の取り組みで、燃料電池タクシーの普及拡大を皮切りに展開される。トヨタは『クラウンFCEV』を導入し、2025年度に200台の導入を目指す。
クラウンは燃料電池自動車ならではの高い静粛性と、快適装備の備わったゆとりある後席が特徴で、プレミアムな移動体験を提供する。
東京都は2030年度に約600台の燃料電池タクシー導入を目標に掲げており、トヨタとしても積極的にサポートを行う方針だ。
また、プロジェクト開始に合わせ、トヨタが2015年に設立した「TOYOTA MIRAI ショールーム」(東京都港区)を「TOKYO H2 HUB」としてリニューアルオープンした。水素社会の実現に向けて取り組む企業・組織の交流拠点として、プロジェクトの推進や水素エネルギーの普及に貢献していく。
「TOKYO H2」は、タクシーやトラックなど燃料電池商用モビリティをはじめとした「水素を使う」アクションを官民連携で加速させることを目的としたプロジェクト。参画する企業や組織は水素をテーマとしたさまざまな取り組みを実施し、プロジェクトのロゴやデザインを統一することで、水素の普及を街中で「見える化」し、社会全体での理解と関心を高めている。
トヨタは水素を重要なエネルギーと位置づけ、「つくる/はこぶ/ためる/つかう」の各領域において、水素利活用の促進に向けた取り組みを進めている。今後も水素社会の実現に向けて、水素利活用のさらなる促進を目指し、取り組みを加速していく方針だ。