トヨタ・コニック・プロは、大阪・関西万博開催期間に大阪市が実施する「御堂筋みちの未来体験EXPO」の一環として、「みちの未来」を体験できるプログラム「御堂筋サテライトプラン」第1弾のArt Walk御堂筋に参画した。
同社は、周遊観光サービス「OSAMPO(おさんぽ)」で、AI音声ガイドコンテンツ「CONIQ AI GUIDE(仮称)」を提供している。
「OSAMPO」は、最高速度6km/hのTOYOTA歩行領域BEV「C+walk」によるお散歩感覚での移動と、AI音声ガイドコンテンツを組み合わせることで、その土地の魅力を再発見する新しい体験を提案する周遊観光サービスだ。
今回は「OSAMPO in Art Walk御堂筋」として、みちに描かれたフラワーカーペットを巡りながら、AIガイドミライによる御堂筋の過去と未来、歴史ある建造物や街に関する豆知識など、エリアの魅力を満喫できる観光音声案内を実施した。また、クリエイティブカンパニー「ヘラルボニー(HERALBONY)」によるArt Walk御堂筋に合わせたアートラッピング仕様のC+walkにより、御堂筋の周遊を促す観光サービスを提供した。
今回の「OSAMPO in Art Walk御堂筋」では5日間で計88名が乗車した。実際に乗車した人からは「新しい情報を知れて楽しめた」「大阪の知らない情報を知ることができて面白かった」などの声があった。また、AI音声ガイド利用者のうち71%が「音声ガイドにより御堂筋を魅力的に感じた」と回答し、AI音声ガイドはエリアの魅力度向上に一定の効果があることが確認できた。
今回のイベントで提供した「CONIQ AI GUIDE(仮称)」は、トヨタ・コニック・プロとAtlasが共同で開発を進めている。スマートフォン端末の位置情報と連携した音声ガイドと、特定エリアの情報を学習させ、そのエリアに特化したAIによる質問回答などコンシェルジュ機能の提供が可能。また、事業者自身でコンテンツを作成することが可能なダッシュボード機能(管理画面機能)も実装しており、低コストでの観光コンテンツ制作が可能だ。
今後、パーソナルモビリティや自動車での利便性向上を見据えた機能のアップデートも予定しており、地方や都市部での利用による観光体験の創出や回遊の促進など、「地方創生2.0」の構想に基づいたエリアの魅力度を高める体験創出のみならず、施設内での周遊やコンシェルジュ対応(ホテル・観光施設事業者向け)、車両説明を伴う試乗のサポート(モビリティ販売事業向け)などにも対応し、様々な事業者のニーズに応えることができるサービスの構築を目指している。