ポルシェは9月7日、IAAモビリティのプレビューイベントで、新型『911ターボS』を発表した。日本での予約受注も開始しされ、価格は3635万円からだ。
新型911ターボSには、革新的なツインターボパワートレイン「T-ハイブリッド」技術を採用した。クーペとカブリオレの2種類が設定される。
新型911ターボSは、523kW(711PS)のシステム出力を達成し、これまでで最もパワフルな市販911となった。パワートレインの最大トルクは800N・mで、2300-6000rpmという非常に広い回転域で発揮される。

革新的なT-ハイブリッドドライブトレインは、2基の電動エグゾーストガスターボチャージャー(eターボ)を搭載。容量1.9kWhのコンパクトで軽量な高電圧バッテリーと、電気モーターを内蔵した8速PDKが、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステムにパワーを伝える。
性能面では、ターボSクーペの0-100km/h加速タイムは先代モデルを0.2秒短縮し2.5秒を実現。0-200km/h加速タイムは0.5秒短縮し8.4秒、最高速度は322km/hに達する。
ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでは、2024年秋の最終開発段階で7分3秒92のタイムを記録。これは先代モデルより約14秒速いタイムとなっている。
新しいエアロダイナミクスコンセプトにより、冷却と効率が最適化された。アクティブエアロダイナミクスは走行状況に応じて揚力を低減し、911ターボSクーペの空気抵抗係数は先代モデルより10%低減されている。
