IHIの子会社のIHIプラントは9月8日、ENEOSとTOPPANホールディングスが進める古紙を原料とした国産バイオエタノールの事業化に向けた実証事業において、ENEOSから糖化発酵プロセスパイロットプラントの設計・調達・建設業務を受注したと発表した。
この実証事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のバイオものづくり革命推進事業として採用されている。
バイオエタノールは、カーボンニュートラル実現に向けた重要な燃料であり、自動車燃料や化学品の原料、さらに持続可能な航空燃料(SAF)の原料としても期待されている。従来の可食原料を用いたバイオエタノールは食糧との競合や天候による調達の課題があったが、古紙などの非可食セルロースを原料とすることで安定的な供給が可能となり、CO2排出量削減効果の向上も期待される。