ルノーは9月8日、ドイツで開幕した「IAAモビリティ2025」において、新型『クリオ』(日本名『ルーテシア』)を発表した。完全新設計により第6世代となったルーテシアに、SNSでは「今までのルノー車にはないデザイン」「F1技術のクラッチレスってやばすぎ」など、デザインや技術に注目が集まる。
エクステリアデザインでは、ボンネットを長くし、ホイールベースを2.59mに延長(8mm拡大)。全長は4.05mから4.12m(67mm延長)、全幅は1.73mから1.77m(39mm拡大)となった。フロントビューは表現力豊かで、ダイヤモンドで装飾された目立つラジエーターグリルが特徴的だ。

インテリアでは、V字型に配置された10.1インチデュアルスクリーンを採用し、Google built-inのOpenR Linkマルチメディアシステムを搭載。最大29種類の先進運転支援システム(ADAS)も装備している。ダッシュボードには新素材を使用し、48色から選択可能なアンビエントライティングを備える。
新型ルーテシアには、フルハイブリッドE-Tech 160hpパワートレインが搭載された。このシステムは従来のガソリンエンジンと比較して最大40%の燃費向上を実現。パワートレインは115hpから160hpまでの2種類を用意。フルハイブリッドE-Tech 160hpは、1.8リッター直噴アトキンソンサイクル4気筒エンジンと2つの電気モーター、1.4kWhバッテリーを組み合わせ、F1技術を応用したクラッチレスのマルチモードインテリジェントギアボックスを採用している。
電気モーター用2段、エンジン用4段の組み合わせで15通りの駆動パターンを実現。オール電気、ダイナミックハイブリッド、E-ドライブ、燃焼、エネルギー回生の各モードを使い分ける。

X(旧Twitter)では、「今までのルノー車にはないデザインっぽくてカッコいい!」など、特に力強いデザインが注目されている。
また、「あえての“非EV”にしたのは正解」「一応MTは存在するのだろうか?」など、欧州を中心に多くの自動車メーカーがEVシフトを進める中、完全EVではなくハイブリッドを採用したことに称賛の声が上がっている。また一部ユーザーからはマニュアルトランスミッションの有無への関心も示されている
「F1技術のクラッチレスってやばすぎ」「F1技術応用のクラッチレスギアボックスってどんなフィーリング?」と、マルチモードインテリジェントギアボックスの技術やドライビングフィーリングに関心が寄せられていた。