「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]

『トヨタ・プリウス』のインテリア。
『トヨタ・プリウス』のインテリア。全 3 枚

車内では、さまざまなオーディオ&ビジュアル・コンテンツが楽しまれている。当連載では、その最新事情を解説している。まずは音楽を聴く際の再生法について説明し、前回からは映像系コンテンツの楽しみ方を解説し始めた。今回はそこのところを、より詳しく分析していく。

【画像全3枚】

◆今や映像系コンテンツは、ストリーミングサービスで楽しむのがスタンダードになっている!

最初に前回の内容を簡単におさらいしておこう。昨今は車内でも、ビジュアル系コンテンツは映像系ストリーミングサービスにて楽しまれるようになっている。つまり、以前ならDVD等のディスクが持ち込まれて再生されていたわけだが、現在は「スマホのミラーリング」、「ストリーミングデバイス」、「車載用Android端末」、これらのいずれかで映像系ストリーミングサービスが再生されているというわけだ。

なお、スマホのミラーリングとストリーミングデバイスは、車載機に「HDMI入力端子」が装備されていないと使えない。

しかし、実は裏ワザがある。それは、「HDMI変換アダプターを使う」という方法だ。モニターを装備する車載メインユニットは普通、アナログ映像を入力する「外部映像入力端子」を備えている。

それにHDMI変換アダプターを接続すれば、これにてスマホのデジタル出力をアナログ信号へと変換できるので、メインユニットが映像信号を取り込めるようになる。

「HDMI変換アダプター」の一例(データシステム・HDA433)。「HDMI変換アダプター」の一例(データシステム・HDA433)。

◆トヨタ車なら車載用Android端末の使用が有利! でも、他の手もある!

なお、トヨタ車の純正ディスプレイオーディオ搭載車の中には、HDMI入力端子はおろか「アナログ外部映像入力端子」も備わっていない場合が少なくない。であれば映像系コンテンツを楽しめない……。

というと、実は方法は2つある。まず1つ目は車載用Android端末を使うという方法だ。トヨタ車の純正ディスプレイオーディオは、「Apple CarPlay」と「AndroidAuto」(以下カープレイ)に対応しているので、車載用Android端末を使える。これをUSB接続すれば、映像系ストリーミングアプリの表示を車載モニターに映し出せて、さらには操作も車載機のモニターにて行える。車載用Android端末には、カープレイ対応機の“映像系アプリを使えなくするリミッター”を解除する能力が備わっているからだ。

そして車載用Android端末を使う場合には、いわゆる「テレビキャンセラー」は必要ない。メインユニットはただ対応アプリを映しているという認識で、映像を映しているという認識を持たないからだ。

一方、すでにテレビキャンセラーを導入済みであるのなら、もう1つの作戦の有効度が上がる。もう1つの作戦とは、「アナログの映像入力端子を増設する」というものだ。これを導入した上でHDMI変換アダプターを使えば、スマホのミラーリングを行える。

「車載用Android端末」の一例(VISIT・EAL-V13)。「車載用Android端末」の一例(VISIT・EAL-V13)。

◆車載用Android端末にも弱点がある。それはエンジンオフ時に現れる…

ちなみに車載用Android端末は機器の価格がそこそこするが、取り付け工賃は発生しない場合が多い。本体そのものは、USB端子に接続すればOKだからだ。

しかし映像入力端子を増設する場合には、ディスプレイオーディオの裏側にアクセスする必要があるので取り付け工賃が発生する。この点は頭に入れておこう。

また車載用Android端末を使う場合の方が接続状況がシンプルなので、画質面でもアドバンテージを発揮する。さらには操作を車載機の画面上で行えることも利点だ。

ただし、車載用Android端末にも弱点がある。それは、「エンジンを切ると電源が落ちる」ことだ。なので例えば高速道路のSA/PAで休憩しクルマを再始動する際に、映像の続きを出すのに多少の時間と手間を要する。対して、スマホのミラーリングにて映像系コンテンツを楽しむ場合には、エンジンをオフにしてもスマホアプリは起動したままであるため、再走行時に続きを出しやすい。この点はメリットだ。

今回は以上だ。次回は映像系コンテンツを楽しむ際の裏ワザについて説明していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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