フォルクスワーゲングループのソフトウェア部門のCARIADは、IAAモビリティ2025において、電動車の中核部品のパルスインバーターの自社開発・生産を開始したと発表した。
パルスインバーターは、高電圧バッテリーの直流電力を電動モーター用の交流電力に変換する重要な部品で、電動車の効率性と航続距離に大きく影響する。同社は「パワーエレクトロニクスの可能性を最大限に引き出すためにはソフトウェアが重要」として、この中核技術を内製化することを決定した。
フォルクスワーゲングループテクノロジーとCARIADのチームが3年間かけて共同開発したこのインバーターは、ハードウェアとソフトウェアが新設計されている。モジュラーツールキットの原理に基づいて設計されており、VW『ID.ポロ』や『ID.クロスコンセプト』、クプラ『ラヴァル』、シュコダ『エピック』などのエントリーレベル車両から、将来的には500kW以上の出力を持つスポーツカーまで幅広い車両に実装可能だ。